ブリヂストンは2023年2月15日、オープンソースの自動運転ソフトウェアを先導する「ティアフォー」社と自動運転車両の安全運行に向けた実証実験を長野県塩尻市の公道で開始したと発表した。
ブリヂストンは、世界初のオープンソース自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発をリードし、また、ティアフォー社は様々なパートナーに対して自動運転車両の開発、運営に必要となるソリューションを提供している。その2社は「自動運転技術」、「運行をサポートするソリューションサービス」の2つの領域においてコラボレーションを推進しており、「自動運転技術」についてはすでに2022年から東京都小平市「Bridgestone Innovation Park」で実施している。
今回の実証実験は、ティアフォーが自動運転レベル4認可取得を目指し、自社開発のレベル2相当の走行で技術検証を行なっている国内初の量産型自動運転EVバスに、Tirematics(リアルタイムの空気圧+温度モニタリング)」を実装して公道で行なうというものだ。これは「運行をサポートするソリューションサービス」の確立に向けたブリヂストンのソリューションアイテムの一つなのだ。
これにより安全運行、経費削減、運行距離延長/電費改善、ダウンタイムの軽減/予兆管理といった課題に対する自動運転車両の安全かつ、効率的な運行をサポートするサービスの価値検証を行なうことになる。
また今後、「自動運転技術」の研究開発に関するコラボレーションも含め実証実験を拡大し、「Autoware」から取得する自動運転の制御に必要なデータや、「Tirematics」を活用したタイヤ内圧データ、高精度な位置データ、車両挙動データの連携により、モビリティの安全性や生産性の向上に貢献するタイヤ技術、次世代のモビリティソリューションなどの開発を加速していくとしている。