ブリヂストン 東北大学の計測・計算科学にゴム知見を入れた材料シミュレーション基礎技術の共同研究を開始

ブリヂストンと東北大学は2023年8月3日、ゴムのシミュレーション基盤技術に関する共同研究を開始したと発表した。

この研究は、東北大学ソフトマテリアル研究拠点が、社会実装を進める計測科学と計算科学に、ブリヂストンが培ってきたゴムの知見を組み合わせることで、ゴムの分子・原子レベルでの計測と、物性の計算(シミュレーション)技術の向上を目指すもの。

これにより、高レベルな解析を可能とする材料シミュレーション基盤技術を構築することで、データドリブンで革新的な材料開発を実現していくとしている。

ブリヂストンは、「ゴムを極める」、「接地を極める」、「モノづくりを極める」というコンセプトを軸に、技術イノベーションを加速させている。今回の共同研究により、ゴムの分子スケールからタイヤ挙動を予測評価することを実現し、材料開発の革新、効率化に繋げることで、「ゴムを極める・接地を極める」をさらに進化させていくことになる。

東北大学は2020年8月に、ソフトマテリアルの社会実装の加速・拡大に資するため、東北大学の研究者と企業との産学連携を目指し、ソフトマテリアル研究拠点(拠点共同代表:寺内正己・陣内浩司)を設立した。

拠点ではマルチモーダルな計測ネットワークを構築し、得られた計測データに基づき、AI技術、シミュレーション技術を用いたソフトマテリアルの機能予測を分子単位から高次構造までのマルチスケールの視点で行ない、計測科学と計算科学の融合をはかることで企業ニーズに応えるという、ワンストップソリューションの提供を目指しているのだ。

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