発売されたばかりのスタッドレスタイヤ ブリヂストン ブリザックVRX3を試乗

2021年9月に発売されたブリヂストンの新型ブリザックVRX3を北海道の公道とテストコースで試乗することができたのでお伝えしよう。

2021年9月に発売されたばかりのスタッドレスタイヤ ブリヂストン ブリザックVRX3をテスト

発売前に氷上のテストを一足先に体験し、その結果をレポートしているが、一般公道ではどうなのか、また雪上ではどうか、というテストをする機会があった。

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ところが、12月の北海道とはいえ雪不足だったため、人工の降雪機を使ってコース上に圧雪路を作った。だが、テスト当日の気温は高く、せっかくの圧雪路もシャーベット状になってしまい、テストしたいと考えていた項目は消化不良となってしまった。

一方で滅多にテストできない舗装路でのフィーリングは確認できた。スタッドレス タイヤのテストは当たり前だが、雪上、氷上でのテスト走行になる。しかし実用面ではドライの舗装路を走ることも多く、特に非降雪エリアに住む人は、ほとんどが舗装路を走ることになると思う。その割に舗装路を走るテスト項目はなく、その歳に感じる剛性感や制動への期待値、ステア応答性などは気になっているところだ。そうした意味では今回、不幸中の幸いなのか、より実用域でのテストもできたというわけだ。

ドライ舗装路試乗

ブリザックの特徴は発泡ゴムによる吸水性の高さがあり、そのため雪上、氷上でのグリップが良いということが言えるが、反面、空気を含んだ発泡ゴムのためブロック剛性などがソフトになるのではと思う。乗り心地は良くなる一方で剛性や制動、路面からのフィードバックなどは気になる。

試乗はテストコース周辺の一般道。直線は長く交通量の少ない北海道特有の道路事情の中で走行してみた。つまり、速度域が都心部より相当速いスピードで流れており、直進性や制動、ハンドリングなどのフィーリングチェックができた。

最初に感じるのは直進性の良さだ。じつはタイヤ全体の剛性があがりしっかりしており予想を超えるしっかり感があったのだ。「スタッドレスだから」と言い訳するような部分はほぼない。スタッドレスにありがちな直線を走行しているにも関わらず、ブロックが動くことにより車体が微妙に動いてしまう、という症状は皆無だ。しっかりと直進しステアリングの座りも感じられるのだ。とくに試乗車がアウディA4アバントなので、車両自体に剛性がしっかりとあるため、タイヤの剛性不足は敏感に伝わってくると思うが、それでも一般走行レベルではサマータイヤと遜色ないレベルではないかと感じた。

見渡す限り雪がない・・・タイミング次第なのだが
プリウスでも試乗テスト。軽自動車用まで豊富なサイズラインアップ

またパターンノイズも静かで静粛性も高いと言える。これもサマータイヤと遜色ない静粛性だろうと感じたが、じつはスタッドレスは摩耗したときにパターンノイズが出てくるので、新品状態での静粛性は、その時の性能というだけにとどまる。

ステアリング応答や路面からのフィードバックでは、一般的なサマータイヤと変わらない印象で、もちろんスポーツタイヤとは比較できないが扁平率が大きなサマータイヤであれば、同等という表現でもいいと感じることができた。もっとも、一般公道試乗だから、タイヤへの高負荷なコーナリングをテストしたわけではないので、果たしてそこまでの性能なのかは断言しづらいが、通常走行するだけなら十分な手応え、インフォメーションを掴むことは問題ない。

さて、テストコースでは人工降雪機を使って特設コースを設置したが、気温が高くシャーベットになってしまっている。そうした中でもある程度の性能は体験することができたのでお伝えしよう

今回のVRX3では新規泡形状の「フレキシブル発泡ゴム」を採用し、水路の断面を円から楕円に変更している。これにより吸水力の向上をし、さらに、パターンの進化ではタイヤ表面の水を素早く溝へ流すために、L字ブロック形状を採用しブロックの角を少し出っ張らせた形状にすることで水の逆流を抑え、素早く排水している。そして一部のサイプを溝に貫通させず、端止めにすることでサイプ内への水の逆流を抑制している構造を持っている。

こうしたことから、試験路での車線変更や定常円旋回などでのグリップの良さを体感し、また雪面からのフィードバックも感じることができるので、グリップ感を掴みやすかったという結果だ。

モータージャーナリストの高橋アキラがテスト

今回4年ぶりの新スタッドレスとなったVRX3の最大の特徴はダントツの氷上性能であり、加えて効きの長持ち、ライフの長さがVRX2より進化したという点にある。逆にVRX2と比較しドライ、ウエット、転がり抵抗といった部分では同等の性能か、それ以上の性能に進化したわけで、改めて舗装路の走行、雪上の走行によって再確認ができた。<レポート:高橋アキラ/Akira Takahashi>

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