ブリヂストン タイヤ開発技術を活用しバリア・レスのバス停に

ブリヂストンは2019年9月26日、タイヤ開発の知見と技術を活用し、バスの乗降性改善の取組みが、東京2020オリンピック/パラリンピック選手村でのバス輸送のバリアフリー化として採用されると発表した。

ブリヂストン タイヤ開発技術を活用しバリア・レスのバス停に

技術概要

新開発された技術は、縁石でタイヤをガイドし、バスを停留所に寄せやすくすることでバス乗降口と停留所の隙間を小さくし、バス利用者のスムーズな乗降を可能にするというものだ。

この縁石は、タイヤの摩耗や振動に関する知見をもとに、タイヤ側面の摩耗や衝撃を低減する形状となっており、東京2020オリンピック・パラリンピック選手村(東京都中央区晴海5丁目・32ヶ所)のバス停のバリア・レス縁石として設置される。

ブリヂストン タイヤ開発技術を活用しバリア・レスのバス停に

ブリヂストンは、このバリア・レス縁石の製造・販売は行なっていないが、横浜国立大学(交通と都市研究室:中村文彦教授)、公益社団法人・日本交通計画協会、株式会社アドヴァンスと共同で行なっている取組みの中で、タイヤで培った技術や経験を活かし、技術検討、縁石設計、技術検証を担当している。

このバリア・レス縁石は、2019年6月に岡山県・岡山市の後楽園バス停で実用化されている。今回、選手村のターミナルに停車する様々なバスを想定し、バスの車体と縁石の接触を回避するように設計したものが東京都に採用され、2020年2月に竣工となる。

今後は東京オリンピック/パラリンピック2020の後も国内全域で貢献できる新しいソリューションとするべく、東京都やその他の自治体での取組みを検討・推進して行くとしている。

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