2014年5月23日、ブリヂストンは、サーキット走行をメインにしつつ、一般道路走行もできるスポーツタイヤ「POTENZA RE-11A」のラインアップを追加した。クルマの運動性能を従来以上に引き出すべく改良を加えた新商品「POTENZA RE-11A 4.0(ポテンザ アールイー・イレブンエー ヨン・テン・ゼロ)」を、6月6日から発売すると発表した。サイズは205/55R16 91Vの1サイズで、価格はオープンプライス。
発売サイズが205/55R16 91Vの1サイズのみということは、「POTENZA RE-11A 4.0」の実体は86/BRZワンメイクレースである「GAZOO Racing 86/BRZ Race」の競技出場を前提と、その規定をクリアしたスペシャルタイヤなのだ。
86/BRZワンメイクレースである「GAZOO Racing 86/BRZ Race」は、2013年シーズンは延べ430台が出場し、2014年はさらに一段と盛り上がりを見せているが、実は3月下旬に新発売された横浜ゴムの86/BRZワンメイクレース用のタイヤ、「ADVAN A08B」が抜群の速さを見せつけ、従来まで優位だったブリヂストン「POTENZA RE-11A」を逆転し、現時点では「ADVAN A08B」でなければ優勝は難しくなっていた。
こうした現実に、ブリヂストンは異例にもラインアップ追加という形で、今回の「POTENZA RE-11A 4.0」を送り出したわけだ。追加された「POTENZA RE-11A 4.0」は、ブロック剛性を大幅に高め、ランド比を拡大し、同時に排水性の両立を図った新パターンと、新開発の専用ゴムを採用することで、高速域での優れた操縦安定性に加え、ドライ路面でのグリップ力をさらに追求した極限的のハイグリップスポーツタイヤとなっている。