【東京モーターショー2019】ボッシュ ゼロ・ミッション 安全性を高めるソリューションを出展

ボッシュは2019年10月11日、「東京モーターショー2019」にモビリティの電動化、自動化、ネットワーク化を実現するための最新のソリューションを出展すると発表した。

燃料電池用の電動コンプレッサー(日本初出展)

ボッシュは現在、燃料電池パワートレーンの商業化に向け、パワーセル社からのライセンス提供を受けている。ボッシュは市場で最高の出力密度を誇る燃料電池スタックを目指し、「ボッシュ・スタック」の製造に向けた準備を進めている。

燃料電池スタック用の電動コンプレッサー
燃料電池スタック用の電動コンプレッサー

同時に、燃料電池車の重要なシステムコンポーネンツの開発も進めており、燃料電池システム全体を提供できる体制を構築している。今回は、日本初出展となるEAC(Electric Air Compressor)を含む燃料電池システムを紹介する。EACは、酸素を燃料電池スタックのカソード側に送るコンポーネントで、燃料電池システムをより効率的に作動させるユニットだ。

48Vマイルドハイブリッド・システム/CATL製バッテリー(日本初出展)

ヨーロッパ、中国で48Vマイルドハイブリッド・システムに対する需要が高まっている。ボッシュの48Vマイルドハイブリッド・システムは、高効率で経済的なパワートレーン電動化ソリューションで、内燃機関をサポートするモーターにより、様々なクラスの車両をハイブリッド化をすることができる。

48Vマイルドハイブリッド用バッテリー(CATL)
48Vマイルドハイブリッド用バッテリー(CATL)

また、最大15%の燃費向上とCO2排出量削減をも可能にし、将来の燃費規制への対応とCO2の削減に寄与することができる。ボッシュはシステムの主要コンポーネントすべてをラインアップしており、寧徳時代新能源科技(CATL)と48Vバッテリー向けバッテリーセルに関する長期的な戦略的提携を開始している。

400V高電圧によるEV、ハイブリッド・システム

ボッシュは、あらゆるタイプのパワートレーン向けにソリューションを提供している。電気駆動システムだけではなく、内燃機関システムと組み合わせた高電圧ハイブリッド・システムもラインアップ。システムの中心となるのが、EVやPHEV向けにモーター、インバーター、トランスミッションを一体化させた新パワートレーン「eAxle(イーアクスル)」で、コンパクトなモジュールながら効率を大幅に最適化し、業界トップクラスの93%という効率化を実現。なお、「eAxle」は2019年中に量産化を開始し、2020年に中国市場に登場する予定だ。

ネットによる車両のECU適合検証、データ更新(日本初出展)

ボッシュは自動車メーカーの協力のもと、コネクテッド・ソリューションとして車載ソフトウエアの検証を行なっている。これはボッシュと自動車メーカーで、データの共有からソフトウェアの更新、車両適合までをWEBベースで実施するウェブベース検証の開発を進めている。

試験走行や実証実験など世界各地で取得したデータの共有、ソフトウェアの更新やコネクテッドカーのシステム更新をクラウド上で実施することで、開発の効率化や利便性の向上、開発期間の短縮化を実現することができる。今回はWEBベース検証(バリデーション)について、映像で紹介する。

EV、ハイブリッドのバッテリー温度管理システム

ボッシュのインテリジェント・サーマルマネージメントにより、電気自動車、ハイブリッドバッテリーを冷却・加熱することで効率を向上させ、航続距離を伸ばすことができる。また、車室内のサーマルマネージメントもシステムに統合し、乗員に快適な環境を提供することができる。

2輪ライダーの先進運転支援システム(ドゥカティ製:日本初出展)

ボッシュの先進ライダー運転支援システムは、2輪車の安全性と走行快適性を向上させる安全運転支援システムだ。前走車との安全な距離を維持する「ACC(アダプティブ クルーズ コントロール)」、前走車との衝突のリスクがある状況下においてライダーに警告を発信する「衝突予知警報」、ライダーの安全な車線変更を支援する「死角検知」で構成されている。

ボッシュは、2019年3月から警察に届け出を提出した企業としては日本で初めて、先進ライダー支援システムの公道試験を開始したほか、2020年からシステムの量産を開始する予定だ。なお、既にドゥカティとKTMの2輪モデルに搭載されることが決定しており、東京モーターショーではドゥカティ社の協力により、先進ライダー支援システム搭載をイメージしたモデル車両を、日本で初展示する。

サラウンド・レーダーセンサー

最新世代のレーダーセンサーは、車両周辺の状況を把握するのに優れている。より広くなった検出範囲、視野角、高い角度分解能により、衝突被害軽減ブレーキシステムが、より確実に反応する。

■AI画像処理を行なうフロント・カメラ
ボッシュの最新フロント・カメラは、画像処理アルゴリズムとAIを組み合わせて物体を検知する。さらに次世代カメラは、ボッシュ独自のマルチパスアプローチを採用したことにより、ロバストな物体認識が可能になっている。

このカメラは、混雑した都市交通において、部分的に隠れている車両、横切ろうとする車両、歩行者、自転車走行者などを迅速かつ確実に認識して分類することが可能だ。これにより、車両はより正確に警告または緊急ブレーキをかけることができる。

東京モーターショーでは、車両周囲の物体検知に欠かせないカメラとレーダーの視野や機能を見ることができるインタラクティブ・ステーションを展示する。また、物体検知技術の他、自車位置推定技術、自動運転用車載コンピューター、冗長ブレーキシステム、サイバーセキュリティなど自動運転のキーテクノロジーを紹介する。

新世代電動パワーステアリング

ボッシュのフェール・オペレーションに対応した電動パワーステアリング「サーボレクトリック」は冗長設計により、電気系統に故障が発生しても電動アシストを突然喪失することなく継続させることができ、自動運転のレベル2から完全自動運転のレベル4/5まで対応することができる。

また、ステアリング・アクチュエーターを電気信号で制御するステアbyワイヤシステムも見据えて開発している。自動運転のレベルに関わらず幅広く対応できるよう、またステアリングシステム開発の負担を軽減するため、サーボレクトリックはモジュラー設計により開発されている。ECU部分を共通化させ、ステアリングのアシスト力に応じたモーターを採用することによって様々な出力に対応することができる。

ドライバーモニタリングシステム(日本初出展)

居眠り、わき見、注意散漫、など車室内のドライバー状態を見守ることは、今後ますます重要になる。ボッシュのドライバーモニタリングシステムは、ドライバーの状況を的確に検知し、必要に応じてドライバーへの警告などを行なう。

コネクテッド・パーキング・インタラクティブステーション

駐車のための労力を大幅に軽減し、併せて駐車中の事故も低減するコネクテッドパーキング技術の開発を進めている。2019年には、ボッシュとダイムラーによる自動バレーパーキングが、世界初となるレベル4のドライバーレス完全自動駐車機能として関係当局から承認されたほか、日本でも物流関連施設で自動バレーパーキング技術を応用した低速無人運搬の実証実験を初めて実施するなどの取り組みを進めている。

東京モーターショーでは、駐車スペース情報をドライバーにリアルタイムで提供する「コミュニティ・ベース・パーキング」、スマートフォンを操作するだけでセーフティドライバーなしに自動で駐車を可能とする「自動バレーパーキング」、無人での車両輸送の自動化を実現する「バレーパーキングを応用したインフラ協調の新車搬送」の3つのユースケースを、ステーションで紹介する。

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