ボッシュ、「CEATEC JAPAN 2018」に「コネクテッド サービス・デモンストレーター」展示

【CEATEC JAPAN 2018】

ボッシュは2018年10月9日、10月16日〜19日まで幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2018(シーテック ジャパン)」に出展すると発表した。今回のCEATECでは、「Simply.Connected」をテーマにモビリティ(交通)、インダストリー(産業)、リビング(生活)のIoTを支える多彩なソリューションを展示する。
ボッシュ CEATEC JAPAN 2018 出展ブース イメージ

コネクテッド・モビリティの分野では、「コネクテッド サービス・デモンストレーター」を展示する。コネクテッドカーの台数は2020年までに全世界で2億5000万台に達し、コネクテッドカー向けのサービスが重要な役割を果たすようになると考えられている。

ボッシュは自動車向けの様々なコネクテッドサービスを開発しており、そのコンセプトを体験できるのが、デモンストレーション車両「コネクテッド デモンストレーター」だ。この展示では、ボッシュが考えるコネクテッドサービスと車両内部のコンポーネントとクラウドの関係を、車両前に設置した移動式ディスプレイを通してビジュアルで経験することができる。


この他に、コネクテッド リビングの分野では、世界初出展となるインタラクティブ レーザー プロジェクション用高精度 MEMS マイクロスキャナーを展示する。高精度MEMSスキャナー「BML100PI」は、家電、タブレット、ロボットなどの製品に埋込型プロジェクターとして搭載することが可能なコンパクトなレーザーMEMSスキャナーだ。

BML100PIは、ビデオプロセッサー、制御回路、レーザードライバー、レーザーモジュール、電源管理ICなどがコンパクトなワンパッケージに搭載されているため、搭載スペースや電力制限があるデバイスに最適な設計となっている。

また、フォトダイオードで反射光強度を測定することができるため、映像を映し出すだけでなく、ユーザーが操作することができるインタラクティブなアプリケーションを開発することができる。例えば、家具や家電製品にBML100PIを搭載して映し出される映像をインターフェースとして、オンラインショッピングをしたり、製品やレシピの情報をSNSでシェアしたり、映像を新たなユーザーインターフェースとして活用できる様々なアプリケーションを実現することが可能になる。

サイバーセキュリティ

インターネットに常時接続したコネクテッドカーは便利な一方で、サイバー攻撃の可能性にさらされることが想定されている。新車生産時にサイバーセキュリティを施しても、日々めまぐるしく変わるサイバー攻撃の手法に対応するためには、車両のライフタイムを通じて対策を講じる必要がある。

ボッシュのグループ会社で車載サイバーセキュリティのリーディングプロバイダーであるESCRYPT(エスクリプト)が提供する侵入検知・阻止ソリューションIDPS(Intrusion Detection and Prevention Solution)は、車両へのサイバー攻撃をデータベース化し、ビッグデータを解析するハッキング対策だ。

IDPSは、車両のデータ通信を常時監視し、サイバー攻撃による異常を検知。異常を検知すると攻撃に関する情報をバックエンドに送信し、これらの攻撃に関する情報はデータベースに蓄積され、ビッグデータ解析の技術により自動で攻撃のパターンが解析されるようになっている。

ESCRYPTのセキュリティエキスパートは、この解析結果をもとに攻撃へのサイバーセキュリティ対策を決定する。対策はOTA(無線更新)により車両にインストールさせることができるため、車両は常に最新の状態に保たれるというシステムだ。この侵入検知・阻止ソリューションIDPSのデモンストレーションが行なわれる。

その他に、室内空気質、大気圧、湿度、温度を計測する4つのセンサーが1パッケージに統合された「環境MEMSセンサー」、厳しい環境でも作動するネットワーク接続に対応した監視カメラ「IPカメラ、MIC IPシリーズ」、環境モニタリングと病害予測からなるハウス栽培作物向けのスマート農業ソリューション「プランテクト」なども展示される。

またコネクテッド インダストリーの分野では、インダストリー4.0を支える最新技術をラインアップ。さらにコネクト機能を備えた次世代の電動工具シリーズも展示される。

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COTY
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