【レース】WTCC 2014  世界ツーリングカー選手権第7戦 スパ・フランコルシャン ニュルと掛け持ちドライバーも!

WTCC2014  第7戦 スパ・フランコルシャン
レース1、レース2ともにシトロエン C-エリーゼWTCCが圧倒的な速さを発揮

2014年6月21日~22日、ベルギーのスパ・フランコルシャンで世界ツーリングカー選手権第7戦が開催された。この公道がミックスされた高速コースで有名なスパ・フランコルシャンで、シトロエン・レーシングがレース1、レース2 ともに上位を独占し、シトロエンC-エリーゼ は高速コースでも圧倒的な速さを見せつけた。シトロエンC-エリーゼ WTCCは開幕以来7大会連続で優勝し、まさに無敵である。

今回のスパ・フランコルシャンでのWTCCレースは、同じアルデンヌ森林地域にあるニュルブルクリンクでの24時間レースと日程が重なっていた。

WTCCでラーダ・スポーツチームとして出場しているロブ・ハフはなんと、そのニュルブルクリンク24時間レースにもアウディTT-RSで出場しており、6月20日(金)にはニュルブルクリンクでテスト走行を行ない、スパに移動して21日(土)のテスト走行、予選を走った。その後、再びニュルに戻り、決勝がスタートしている同日(土)午後と夕方に決勝で2スティントをこなしている。さらに22日(日)午前にさらに2スティント分をニュルでアウディのステアリングを握り、それからスパに戻って同日(日)のWTCC決勝レースを走った。

WTCC 2014  第7戦 スパ・フランコルシャン  ラーダ
ハフが乗るロシア車のラーダ
WTCC 2014  第7戦 スパ・フランコルシャン ハフ選手
同日開催のニュルブルクリンク24時間レースにも出場したハフ

またWTCCにとってのビッグニュースもニュルブルクリンクからもたらされた。WTCCの主催者とニュルブルクリンク24時間レース主催者が3年契約を結び、2015年からはニュルブルクリンク24時間レースのオープニングレースとしてWTCCドイツラウンドが北コースで開催されることになったのだ。

ドイツでのWTCCは3年ぶりとなり、ニュルブルクリンク北コースでFIAレースが開催されるのは32年ぶりとなる。

通常のWTCCレースでは1レースが60km×2回というスタイルだが、ニュルブルクリンク・レースはスーパーロングコースのため120kmの1レースとし、ピットインを1回とする規定で行なわれる見通しだ。

WTCC2014  第7戦 スパ・フランコルシャン
スパ・フランコルシャンの超高速カーブ「オールージュ」

WTCC 2014  第7戦 スパ・フランコルシャン ローブとロペスWTCC2014  第7戦 スパ・フランコルシャン 表彰台

 

◆WTCC決勝レース

スパ・フランコルシャンでは、フリー走行段階からシトロエンの4台が上位を独占した。そして予選ではシトロエンのイヴァン・ミューラー、セバスチャン・ローブ、ホセ・マリア・ロペスの3人でポールポジションを争った結果、わずかな差でミューラーがローブに0.145秒差をつけ、ロペスはさらに0.045秒差の3位となっている。

決勝レース1は、ポールポジションからスタートしたイヴァン・ミューラーが、まったく危なげない走りで9周のレースをトップで守り切り4勝目を飾った。2番手からスタートしたセバスチャン・ローブ、3番手からスタートしたホセ・マリア・ロペスは、レースを通して激しい2番手争いを展開。最終ラップにロペスがローブをパスし2位に、ローブは3位となり、シトロエンが表彰台を独占した。14番手スタートのマー・チン・ホワは11位でフィニッシュ。

レース2は、ロペスが8番手、ローブが9番手、ミューラーが10番手からのスタートとなったが、1周目で6番手となったロペスは、毎周ポジションを上げ、7周目についにトップに。そのロペスとともに順位を上げていたミューラーも7周目に2位に浮上し、シトロエンの1-2フィニッシュとなった。スタートで出遅れたローブは5番手までポジションを上げてレースを終えた。

WTCC2014  第7戦 スパ・フランコルシャン レース結果

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