2014年5月4日、世界ツーリングカー選手権(WTCC)第3戦はハンガリーのハンガロリンクで開催され、レース1はシトロエン・レーシングのY.ミューラー、J.M.ロペスが1-2フィニッシュをやってのけた。
実はこのシリーズ第3戦で、今シーズン初となる各チームのウェイト(車両重量)調整が行なわれた。参戦している各車のパワーバランスを取り、ラップタイム差を縮小するためだ。これまでの第1戦:モロッコと第2戦:フランスでの4レースすべてに勝利したシトロエンCエリーゼWTCCが基準モデルとなり、予選、決勝2レースでのベストラップタイムを平均して重量ハンディキャップを決める。その結果、シトロエンCエリーゼWTCCには最大調整量となる60kgが、最低重量1100kgにプラスされ1160kg、つまり2名乗車に等しい状態で出走しなければならない。一方で、他のチーム、ホンダ・シビック、シボレーRMLクルーズ、ラーダ・グランタの各マシンは、ウェイト調整なしで1100kgの車量重量出の出走が許されているのだ。
ところが、ハンガロリンクでの予選では、なんと車重の重いイヴァン・ミューラーがトップタイムをマーク。ホセ・マリア・ロペスが2位、セバスチャン・ローブが3位とシトロエン勢が上位を独占。言い換えれば、エンジンパワーによる動力性能より、シャシー性能や空力性能が優れていることを示すことになった。
決勝のレース1では、ポールポジションからスタートしたミューラーがトップを守り、ロペスが2位で続く。一方、ローブはスタートをミスして7位に後退してしまった。ミューラーとロペスはその後も後続を引き離し、14周のレースを1-2フィニッシュ。ミューラーにとってはは今季2勝目となった。
リバース(逆順)グリッドで行なわれるレース2ではローブが8番手、ロペスが9番手、ミューラーが10番手からのスタート順位となった。ミューラーとロペスは好スタートを決め、1周目にミューラーは5位、ロペスは6位に浮上。しかし、ハンガロリンクはコース幅も狭く追い抜きが難しいため2台はそのまま5、6位でフィニッシュ。ローブはこのレースでもスタートを上手く決められず、9位でレースを終えた。なおレース2はシボレー・クルーズのG.モルビディリがホンダ・シビックRの追撃を抑えて今季初優勝を果たした。またホンダも戦闘力をアップしており、モンテイロがステアリングを握るシビックRはレース1で3位、レース2で2位に食い込んだ。
シトロエン・レーシングにとってはミューラーが前戦フランスに続いて勝利を挙げ、シトロエンC-エリーゼ WTCCは開幕以来3大会連続で優勝を果たすことになり、マニュファクチャラーズ選手権で271ポイントを獲得し首位を独走。ドライバーズ選手権でも1位ロペス、2位ミューラー、3位ローブと上位を独占している。なお次戦のスロバキアは今回のままの車重でレースが行なわれる。
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