第85回ル・マン24時間レースは2017年6月14日の公式予選1回目(2時間)、翌15日に2回目の公式予選(2時間×2回を経て決勝レースのスターティンググリッドを決定し、6月17日(土)の現地時間15時にレースがスタートする。
1985年に初参加したトヨタチームは、これまでの5回の準優勝を獲得している。とくに2016年は、ゼッケン5のTS050HYBRIDが残り3分までトップを快走していながら、残り3分というところで車両にトラブルが発生しリタイヤ。ゼッケン6のTS050HYBRIDがその結果2位を獲得したものの、ついに初優勝かと思われていただけに、非常に残念な結果となった。
今回のル・マンにTOYOTA GAZOO Racingは3台の2017年仕様TS050HYBRIDを投入。6月4日に行なわれた公式テストデーではこの3台がベストタイムのトップ3を占めるという好調さを見せている。この2017年バージョンTS050HYBRIDは、今シーズンのWEC(FIA世界耐久選手権)初戦と第2戦で優勝しているだけに、今年こそル・マンでの初優勝を期待したいところだ。3台のドライバーラインアップは以下の通り。
小林可夢偉選手
「我々にとって最重点のイベントで、チーム全員が待ち望み、士気は最高に高まっています。準備は充分に出来ていると思いますので、レースウィークを迎えるのが楽しみです。今年は我々にとって大きなチャンスだと思っていますし、そのためにも全てを順調に、間違えの無いように進めなくてはなりません。信じられないほど長いレースなので、完璧な準備が要求されます。昨年のレースの後、チームは一丸となって努力を続けて来ましたし、チャレンジへの準備は万端です」
中嶋一貴選手
「ル・マンは大好きなサーキットですし、とても素晴らしいイベントなので、本当に楽しみです。我々は今季の開幕から2戦連勝しましたが、ル・マンは別物だということはとても良く分かっています。ル・マンで勝つのは本当に大変で、そのためには速さだけでなく、信頼性と運も必要です。我々のTS050 HYBRIDの速さはテストデーで確認出来ましたし、準備は順調です。チームは総力を挙げてル・マン勝利へ向け努力を続けています」
国本雄資選手
「いよいよドライバーとして初めてル・マンのレースウィークを迎えることになり、とてもワクワクしています。兄の京佑が2009年にル・マンに出場したことがあり、その時に帯同したので、このイベントの素晴らしさは知っていました。テストデーで実際に走ってみると、すぐにこのコースが好きになりました。これから決勝へ向けて学ぶこと、やらなくてはいけないことがたくさんありますが、本当に楽しみです」