【WEC2011】Vol.2 前哨戦 ILMC 第2戦 スパ・フランコルシャン1000kmレース 5月8日

インターコンチネンタル ル・マンカップ第2戦にあたるスパ・フランコルシャン1000kmレースは、ル・マン24時間レース直前の予行演習と位置付けられ、プジョーとアウディのニューマシンが激突した。

プジョー・ルマンチームが、ドライバーの体力アップ、団結力の向上を目的に アルプスのシャモニーで団体トレーニングを行った。 迫る本番に備え準備も怠りない。

予選ではアウディR18TDIがポールポジションを獲得したものの、決勝レースでは、プジョー、アウディの激しい戦いが展開されたが、アウディは速度リミッターの誤作動、タイヤのパンクなどマイナートラブルに見舞われ、1、2位はプジョー908、アウディR18TDIは3?5位という結果に終わった。

アウディモータースポーツ代表のW.ウルリッヒ博士は、「Audi R18 TDIのポテンシャルを存分に発揮出来ずに終わった今日の結果は、正直に言って不満足だ。速さの面では、我々はプジョーに一歩もひけを取っていなかったが、単純で小さなトラブルが、しかもすべてのマシンに起きてしまった。大きな苛立ちを感じている」と語っている。しかし、こうしたマイナートラブルを経験することで、本番のル・マンに向けて、よりきめ細かな準備、対応が行われることはいうまでもないだろう。

一方のプジョースポールチームの監督、オリビエ・ケネルは「思い通りのレースができた。ここスパでの5連勝、プジョー908初勝利、ILMCの今シーズン初勝利とうれしいことが重なった」と語る。しかし「予選やテストはあくまでマシンの調整をする場であって、必ずしも好成績が出なくてもいい。でもレースとなると象徴的な意味もあるからね。今日のレースは、まさに計画通りの走りができ、安定性もあり、パフォーマンスも良く、燃料消費やタイヤの摩耗もしっかりコントロールできた。本命ではなかった今日のレースに勝つことができ。ただ、勝負はこれからだね。ここはル・マンのコースとは違う」と語り、本番に向けての準備は怠りない。

ページのトップに戻る