ヒョンデ・モビリティ・ジャパンは2025年10月29日、水素電気自動車(FCEV)専用の新型モデル「The all-new NEXO(ネッソ)」を「ジャパンモビリティショー 2025」で日本初公開した。新型「NEXO」は2026年上半期に販売を開始する予定だ。

ヒョンデは水素を燃料とする燃料電池車(FCEV)の開発に1998年から取り組んできており、2013年に世界初のFCEVを量産化し発売している。
「NEXO」は水素電気自動車専用モデルとして開発され、長年培ってきた水素技術の集大成である。そして日本政府が掲げる水素社会構想やZEV推進政策と歩調を合わせるモデルであり、水素エネルギーの可能性を牽引する存在として、日本市場に新たな選択肢を提示している。

ヒョンデはグループ全体として、水素社会の実現に向けた取り組みを加速させており、水素バリューチェーン事業ブランド「HTWO」を展開し、「HTWO Grid」という製造・輸送・貯蔵・利用までを網羅するエンド・ツー・エンドの水素ソリューションを構築。乗用車のみならず、商用車分野でも水素技術の活用を進めている。

「NEXO」は新型燃料電池システムとパワートレインの大幅な進化により、これまでにない性能と快適性を実現している。
発電を行なう水素燃料電池スタック(FCスタック)の最高総出力は、従来比16%増の110kWとなり、新型電気モーターは最大150kWの出力を発揮することができる。さらに、水素タンク容量は先代モデルの6.33kgから6.69kgへと増加し、燃料貯蔵密度の向上とともに充填頻度の低減を両立。航続距離はWLTP基準で最大826kmを達成し、日常使いから長距離移動までオールラウンドに使用することができる。

新型モーターシステムと高効率インバータを採用し、パワートレインの効率性と耐久性が向上。パワートレイン・システムの出力は135kWから190kWへ、バッテリー出力は40kWから80kWへと倍増し、0-100km/h加速タイムは従来型の9.2秒から7.8秒に短縮されており、優れた加速性能とスムーズな追い越し性能を実現してる。
パワートレインは3-in-1構造とすることで、パワートレインの一体化と軽量化を実現し、全体のエネルギー効率を向上。高電圧バッテリーとの電力分配を最適化する制御技術の導入により、走行効率も向上している。
運転支援システムは、ヒョンデ最新の先進運転支援システムとトップクラスの衝突安全機能を搭載し、ドライバーと乗員を包括的に保護している。

また、SUVとしての使い勝手を考慮し、広々とした室内空間を確保。後席の居住性やラゲッジスペースも拡大され、快適性、利便性が向上。さらに、ヒョンデとして初めてバング&オルフセン製のプレミアムオーディオを採用している。

さらに、V2L機能を搭載しており、アウトドアなどのシーンで、外部への電力供給ニーズに対応が可能だ。
「NEXO」のデザインは、ヒョンデの新しいデザイン言語「Art of Steel(アート・オブ・スチール)」を体現している。鋼鉄が持つ自然なしなやかさと強さ、そして造形美を的確に表現し、力強く洗練されたスタイルを実現。

無骨さを感じさせる大胆なラインと堅固な構造に、アーチ型断面が加わることで、都市とアウトドアの両方のライフスタイルに調和するデザインとしている。

さらに、フロントのデイタイムランニングライト(DRL)とリヤランプには、ヒョンデの水素バリューチェーン事業ブランド「HTWO」のシンボルをモチーフにしたデザイン要素を採用。ブランドのビジョンと技術力を象徴するディテールとして、視覚的な個性を際立たせている。

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