【ABB FIAフォーミュラEシーズン11】第12戦インドネシア・ジャカルタ クプラキロのダン・ティクタムが初優勝

ABB FIAフォーミュラEシーズン11 第12戦はインドネシア・ジャカルタで行なわれ、クプラ・キロのダン・ティクタムが初優勝を果たした。

序盤、トップを走っていたジェイク・デニス(アンドレッティ)とニック・デ・フリース(マヒンドラ・レーシング)がトラブルに見舞われる中、ティクタムは序盤から先頭を走っていた。

1周後、アタックモードでオーバーラップしたデ・フリースが再び1位を目指してアタックモードに挑み、デニスをわずかに交わしたが、ターン1のブレーキングゾーンでデニスのブロックが行き過ぎだとスチュワードから判断され、10秒のペナルティを受けている。

フルコースイエローのタイミングでデニスとデ・フリースは順位を落とし、デ・フリースのマシンはテクニカルトラブルで停止。デニスはピットインを余儀なくされたため、ティクタムとモルタラのトップ争いに変わった

5位スタートのティクタムは、終盤のセーフティカーと2度のフルコースイエローをうまく乗り切り、29周目にポールシッターだったジェイク・デニスをかわした。

そこからクプラ・キロのティクタムは、残り4周のスプリントフィニッシュまで、エドアルド・モルタラのマヒンドラを猛追。ティクタムは粘り強く走り続け、60戦ぶりの勝利を手にした。

ニコ・ミューラー(アンドレッティ・フォーミュラE)は3位でフィニッシュし、スタートから10ポジションアップ。アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ポルシェ)、ニック・キャシディ(ジャガーTCSレーシング)、テイラー・バーナード(NEOMマクラーレン)がトップ6を占めた。

ランキングリーダーのオリバー・ローランド(日産フォーミュラEチーム)は、マキシミリアン・ギュンター(DSペンスキー)との接触によるペナルティを受け、ジャカルタではチームもポイントを獲得できずに終わった。

ポルシェのヴェアラインも無得点に終わったため、ドライバーズランキングではローランドが大きくリードをたもったままとなった。

次戦、7月12日と13日に開催されるベルリンの第13戦と第14戦でローランドは、チャンピオンシップタイトルを獲得できる可能性がでてきた。

一方、チームランキングでは、タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームが日産フォーミュラEを203対191でリード。一方、マニュファクチャラーズランキングでは、日産がポルシェを303対299とわずかにリードしている。

クプラ・キロ33号車のダン・ティクタムのコメント

「すべての中で一番嬉しいのは、レースに勝てたことですね。もちろん、レースに勝てたことに興奮しています。フォーミュラEに参戦して4年近くになりますが、ずっとこれが自分の力だと分かっていました。今は良いマシンを手に入れ、それを実現できています。本当に嬉しいです。昔、私がF1でかなり実力を発揮していたことを多くの人が忘れていると思いますが、これからまたそれを証明していくだけです。チームメイトは本当に素晴らしいです。このシーズン、6ヶ月、7ヶ月でここまで成長できたのは素晴らしいです。シーズン序盤はあまり良い状態ではなく、私自身も少し期待外れでしたが、少しずつ改善してきました。マイアミ以降は着実に成長しているので、彼らを本当に誇りに思います。私はフォーミュラEデビュー初日から彼らと共に戦ってきました。このような結果を残すことができたのは、彼らにとって特別なことであり、私にとっても素晴らしい気分です。」

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