【フォーミュラE】シーズン8 第15戦ソウル エバンスが優勝!チャンピオンシップ争いへ

FIA ABB フォーミュラEシーズン8第15戦が8月13日(土)韓国・ソウルのオリンピックスタジアムで開催された。シリーズも残り2連戦のみという大詰めの段階で、Gen2シーズン最後のシリーズチャンピオンを争っている。

ここまでのシリーズチャンピオンシップはストフェル・ヴァンドーン(メルセデスEQ)がトップで185点。ヴァンドーンは14戦中13戦でポイントを獲得する安定した走りを見せている。2位はミッチ・エバンス(ジャガーTCS)で149点。ヴァンドーンとの差は36点。

3位エドアルド・モルタラ(ロキットヴェンチューリ・メルセデスパワートレーン)で144点の41点差、そして4番手はジャン・エリック・ヴェルニュー(DSテチータ)の128点で57点差となっている。チャンピオンの可能性はこの4名に絞られての最終局面を迎えた。

韓国・ソウル初開催はソウルオリンピックの時のスタジアムに特設コースを設置して開催

韓国・ソウルはフォーミュラE初開催で、オリンピックスタジアム内に特設のコースを設置。周辺の一般道、駐車場を使っての特設コースで、スタジアム内のアスファルト舗装は出来上がったばかりのサーフェイスという状態だ。

ローランドがポールポジションを獲得

予選は小雨混じりでドライとウエットが中途半端な状況の中、グループ予選がスタート。シリーズ順位奇数のドライバーが参加し、12分間220kWの出力でタイムを競う。また最初の6分間でタイムを一度計測する義務があり、時折降る雨を見越して、序盤からタイムアタックを開始した。

その結果グループAではモルタラ、ジェイク・デニス(アバランチ・アンドレッティ・BMWパワートレイン)、セッテカマラ(ドラゴン・ペンスキー)、ヴァンドーンが通過。日産ブエミは惜しくも5位でトーナメント予選のデュエルスに進出できなかった。

予選B組はウエット宣言になり、A組より10秒以上遅いタイムながら、B組内はイコールコンディションで行われた。しかしながら12分間の予選中にアレキサンダー・シムス(マヒンドラ)、ニック・キャシディ(エンビジョン・アウディパワートレイン)がクラッシュするアクシデントがあった。

予選B組はパスカル・ヴェアライン(TAGホイヤーポルシェ)、オリバー・ローランド(マヒンドラ)、ルーカス・ディ・グラッシ(ヴェンチューリ)、ミッチ・エバンスがデュエルスに進出した。

日産から移籍後初ポールのマヒンドラレーシングのオリバー・ローランド

トーナメント予選のデュエルスではB組が雨中の予選を走行した直後で、タイヤにも熱が入った状態で開始された。そのため、全デュエルスの勝者は予選B組でスタートしたドライバーが勝ち上がり、ポールポジションはローランドが獲得。ローランドは日産から移籍後初のポールポジションを獲得した。

序盤から赤旗中断となった決勝

決勝もウエット路面でスタートになった。スタートでポールのローランドが出遅れ、予選2位のディ・グラッシと3位のエバンスが好スタートを決めた。1コーナーはディ・グラッシがホールショットを決めるが、直後にエバンスに交わされ、エバンス、ディ・グラッシ、ローランドの順になる。

スタートをミスしたポーポジションのローランドをディ・グラッシ、エバンスが交わす

オープニングラップの第21コーナーでは多重クラッシュが発生した。ストレートからのブレーキングゾーンで前車の水煙による視界不良も手伝い、8台ものマシンが止まりきれずにスポンジバリアにぶつかるアクシデントが発生。

レースは赤旗中断となったものの、ドライバー全員に怪我はなく再開。リタイヤも多く16台により再スタートとなった。この時の順位はエバンス、ローランド、ディ・グラッシと続き、ヴァンドーンは7番手、モルタラ5番手、ベルニュー6番手とチャンピオンシップを争う4台は上位にポジションしていた。

レース再開後はスリッピーな路面もあり展開は大人しく、またアタックモードは4分間2回の使用マストであるにもかかわらず、ストレートエリアにアクティベートゾーンが設置されたため、順位の入れ替えはほとんど見られない展開になった。

チャンピオンを争う4台のうちヴァンドーンを除き、少しでも上位を狙う必要があり、モルタラとベルニューは接近。ブレーキングゾーンでモルタラがラインを変えたためヴェルニューが追突するアクシデントがあった。が、モルタラに5秒ペナルティとなり、チャンピオンシップを競うには厳しい状況になった。

今季4勝の最多勝で、通算6勝目を挙げたジャガーのミッチ・エバンス

一方のトップ、エバンスは安定して走行。7番手を走行するヴァンドーンは無理をせずポジションキープで問題なくポイントが稼げるところ、残り28分で5番手に浮上し守りの走りを一切していない。また残り12分ではファステストをマークするなど、終始アグレッシブな走行をしていた。

残り10分でモルタラは左リヤタイヤのパンクによりリタイヤし、チャンピオンシップ争いからは脱落となった。レースは残り2分40秒というところでシムスがクラッシュを喫し、イエローからのFCYとなり、そしてSCが入る展開で、マシン回収をするも、そのままSCでのチェッカーとなった。

逆転シリーズチャンピオンを狙えるエバンスにとって、この優勝は大きい

その結果、優勝はエバンス。2位ローランド、3位ディ・グラッシとなり、チャンピオンシップではヴァンドーンが5位で195点でトップ。優勝したエバンスは174点に伸ばすものの21点差ある。

そしてノーポイントとなったモルタラは144点のまま3位。6 位フィニッシュのヴェルニューが4番手で136点となり、チャンピオンシップは最終戦でヴァンドーンとエバンスの2人に絞られた。

最終戦は翌日の8月14日に同じソウルで開催される。シーズン最後のレースでチャンピオンが決まる白熱した展開が期待される。


The Mortor Weekly

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