市販車をベースとしたマシンが、規定によってわけられたクラスごとに速さを競っているのがスーパー耐久シリーズ。コンパクトカーでも参戦できるST−5や、馴染みの深いトヨタ86などが参加するST−4、日産・フェアレディZやレクサスRCなどが参戦するST−3、4WDターボが速さを競うST−2、ポルシェ991GT3とBMW Z4が参戦しているST−1、GT−Rやポルシェ、フェラーリ、AMGなどのGT3マシンが参戦するST-Xクラスなどがあり、見る人ごとに違った楽しみかたがある、というのがこのレースの醍醐味。2017年はST−Rクラスが新設され、そこにはアウディRS3 LMSやVWゴルフGTI TCR、そしてホンダ・シビックタイプRが参戦する予定となっている。
そんなスーパー耐久シリーズの2017シーズンは、4月1日(土)〜 2日(日)に開催される第1戦ツインリンクもてぎ大会から開幕する。今シーズンも全6戦で開催されるが、2016年からの変更点としては、第1戦ツインリンクもてぎ大会は1レースから2レースに、全車が1レースで走行する第5戦富士大会が、前年の9時間からさらに1時間延長された10時間レースになったことがあげられる。長丁場のレース、どんな結末が待っているのか楽しみだ。
–スーパー耐久事務局長 桑山晴美氏
「我々としては、スーパー耐久シリーズの各戦を特徴あるものにしていきたいと考えており、今回、富士スピードウェイが10 時間化に踏み出すのは、その一例として歓迎しております。我々の原点は、日本のモータースポーツを永きに渡って支えてくださっている参加者の皆様と共にあります。今年はプロモーション的にも新しいクラスをいれましたが『自分の好きな車輌で、プロからアマチュアドライバーまで、誰もが参加することができる』をキーメッセージに、アジアを代表する日本生まれの長時間耐久レースとして各サーキットに定着させ、盛り上げていきたいと考えています。
多くのオフィシャルの皆さまにもご協力をお願いし、関わる皆様と共に創り上げていくイベントとしても育てていきたい。そして参加型レースであっても、観客の皆様にも楽しんでいただけることも引き続き挑戦していきたい。枠組みにとらわれることなく、日本を軸とした耐久レースの文化をさらに育み、皆様と夢を分かち合い、ゴールの瞬間の感動を皆様と味わえたら大変嬉しいです」