【自動車技術会】9月3日~7日に開催される第11回 全日本学生フォーミュラ大会の概要

2013年7月8日、自動車技術会から第11回全日本学生フォーミュラ大会の開催概要が発表された。全日本学生フォーミュラ大会は、アメリカ、ヨーロッパ、日本/アジア、オーストラリアで共通の規則で行われている大学生チームによる「ものづくり・デザインコンペティション」だが、ゼロからフォーミュラカーを企画・開発し、最終的には走行性能を競うという「学生が自分たちで構想・設計・製作する車両による競技会」で、産学官民がこれを支援し、自動車技術や産業の発展に貢献できる人材を育成するという目的で開催されている。

全日本学生フォーミュラ会議・窪塚副議長

第11回大会の開催概要の発表会

 

第11回目となる今回は9月3日~7日の日程で、静岡県・小笠山総合運動公園(エコパ)で審査(競技)が行われる。従来とは異なり、最終日が土曜日開催となり、一般はもとより地元の中学生、高校生も見学できるように配慮されている。なお昨年はEV車両のプレ大会と位置付けられたが、今回から正式の競技カテゴリーとなり、エンジン車とEV車のふたつのカテゴリーで大会が行われる。

今回の大会には86チームが参加し、ガソリン車が78チーム、EV車が8チームという内訳だ。また参加チームは日本国内チームが71、海外からはタイ、中国、インド、インドネシア、韓国から合計11チームが参加する。ヨーロッパのイギリスやドイツ大会ではEVチームが多数参加しているが、日本ではまだEV車両開発のハードルが高いのが実情だ。

今年の計画をプレゼンする千葉大学チーム
上智大学チームの2013年仕様

Sophiaレーシング(上智大学)のフル・プリプレグCFRP製マシン

なお、記者発表会では関東のチームの強豪チーム、茨城大学、千葉大学、上智大学の3チームが出席し、チームのプレゼンテーションが行われ、上智大学(Sophia Racing)の開発過程のマシンも展示された。上智大学のマシンは昨年モデルから引き続きオール・プリプレグカーボン製のモノコック、ウイングを持つ最も先進的なデザインだ。今年は、従来のツーリングバイク用エンジンから、より軽量で低速トルク型のオフロード・エンデューロバイク用単気筒エンジン(J333E型)を採用しているのが特徴になっている。

もちろん、大会では各大学がそれぞれのアイデアを盛り込んだ多様なフォーミュラカーが勢ぞろいするので、それらマシンを見学するだけでも十分楽しむことができる。

大会での審査項目とポイント配分

第11回 全日本学生フォーミュラ大会・開催概要
日程:9月3日〜7日
場所:小笠山総合運動公園・特設会場(静岡県 掛川市)
問合わせ先:大会事務局 Email formula@jsae.or.jp

2013年 学生フォーミュラ大会エントリー表

*なお表の中で以下のチームは出場辞退となっている。
67)湘南工科大学 湘南工科大学 Formula Racing (日本 )
78 )PEC University of Technology,Chandigarh PEC Racing (インド )
E4) 北海道自動車短期大学 (EVクラス) 学生フォーミュラ研究会(日本)
E5) 神奈川工科大学 (EVクラス) KAIT Racing (日本 )

全日本学生フォーミュラ大会公式サイト
自動車技術会 公式サイト

茨城大学レーシング
千葉大学フォーミュラプロジェクト
Sophia Racing(上智大学)

COTY
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