ヒョンデ・モーター・グループは2025年3月28日、韓国・ソウルで開催された開発者カンファレンス「Pleos 25」で、ソフトウエア・ディファインド・ビークルの時代に向けた、新たなモビリティソフトウェアブランド「Pleos(プレオス)」を発表し、車載アプリのエコシステムを強化するためのグローバルパートナー各社とのコラボレーション計画も公表した。

初開催となる Pleos 25で、グループは、ソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV)の開発状況や、次世代インフォテインメントシステムに基づいて、車載アプリマーケットとエコシステムを創出する計画を明らかにし、モビリティ企業へと進化する具体的な戦略を明らかにした。
また、ヒョンデ・グループは2027年末までにレベル2.5の自動運転を実装する計画も発表。レベル2.5システムは、カメラやレーダーにより車両の周囲を認識し、人工知能(AI)ディープラーニング意思決定構造に基づいて、さらに複雑な意思決定を行なう高度運転支援システムだ。
基調講演では、ヒョンデとキアの先進車両プラットフォーム(AVP)本部長のソン・チャンヒョン社長が、グループの新たなモビリティソフトウェア・ブランドでありテクノロジープラットフォームでもある「Pleos」について正式に発表を行なった。
ソン・チャンヒョン社長は、「急速に進化する自動車業界において、ヒョンデ・モーター・グループは2023年からSDVの開発に尽力してきました。本日のPleos 25の開催を出発点に、ヒョンデはソフトウェア中心のモビリティエクスペリエンスを提供する企業へと変貌を遂げていきます。私たちの究極の目標は、あらゆる形態のモビリティがクラウド上のソフトウェアを通じて接続され、時間の経過とともに継続的に進化するクラウドモビリティを実現することです。Pleosは、1台の車からフリートへ、ハードウェアからソフトウェアへ、そして最終的にはモビリティ・インフラストラクチャと都市へと拡大するコネクテッド・モビリティ・エクスペリエンスの創出に貢献します」と語っている。

ソフトウェアブランド「Pleos」は、移動中のすべてのデバイスが自律的に動き、スマートに管理されるようにサポートするモビリティソフトウェアプラットフォームだ。クルマを始めとした交通手段とインフラを接続することで、利用者や企業、都市がより自由で効率的なモビリティ環境を確立できるよう支援するプラットフォームとなっている。

「Pleos」は、高性能なチップとコントローラー、車両OS、インフォテインメイントシステム、クラウド・インフラストラクチャー、フリート管理、モビリティとロジスティクスの最適化ソリューションを統合するエンドツーエンドのソフトウェアプラットフォームである。
自動運転、車両接続性、リアルタイムデータ分析、最適化されたルートプラニングなど、さまざまなスマートモビリティ機能を実現し、ユーザーエクスペリエンスの向上と都市型モビリティオペレーションの効率の最大化のための基盤を提供することを目指している。

なおヒョンデ・グループの車両OSは、ソフトウェア・ディファインド・オペレーション用に設計されており、高性能車両コンピュータ(HPVC)とゾーン専用コントローラを組み合わせたE/Eアーキテクチャーを採用している。
モジュール式の標準化されたアーキテクチャーにより、システムのパフォーマンスと安定性を向上させ、ハードウェアとソフトウェアの開発を切り離すことで継続的なアップデートと機能拡張が可能である。

ヒョンデ・グループは、ソフトウェア中心のモビリティ環境を実現するために、電気・電子(E&E)アーキテクチャーにおける数々のイノベーションによる SDV 化を進めているほか、グループ独自の車両OSとPleos Connect(プレオスコネクト)の開発も行なっている。こうした進歩で、車両が効率的かつ柔軟性の高いソフトウェア・プラットフォームとして機能することを可能にし、車両とインフラストラクチャ間の接続性を強化する。
なお、車載アプリケーションには、サムスン電子、Google、ネイバー(AI、検索、地図、コンテンツの各種サービス)、SOCAR(ソカー:カーシェアリング)、Unity(ゲーム)などが参画している。