トヨタは2022年6月3日、ミニバン「ノア」、「ヴォクシー」のブレーキ用コンピューター(ECU)に不具合があるとしてリコールを届け出た。
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この不具合は8件の市場からの報告により発見された。不具合の内容は、運転支援システムのPDA(プロアクティブドライビングアシスト)の制御プログラムが不適切であったため、PDAが作動し自動的に減速する制御中にブレーキペダルを操作すると、制御終了後もブレーキが作動したままとなる場合があるというもの。
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そのため加速不良が発生し、そのままの状態で使用を続けると、ブレーキ過熱により発煙し、最悪の場合は火災に至るおそれがある。
対策は該当車両の全車両のブレーキアクチュエータ用制御コンピューターのプログラムを対策仕様に修正する。また、ブレーキ関連部品を点検し、過熱による異常が認められた場合は交換することになる。
該当車両は2021年12月から2022年5月の間に製造された「ノア」、「ヴォクシー」の2車種で、合計1万8784台となる。
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