【トヨタ IAA】ハイパワーモデル「ヤリス ハイブリッド-R」を出展 フランクフルトモーターショー2013

1.6LハイパワーターボエンジンとTS030のハイブリッドシステムを搭載するヤリス ハイブリッド-R

2913年8月13日、トヨタ・ヨーロッパ(ベルギー・ブラッセル市)は、9月10日から開催されるフランクフルトモーターショーで「ヤリス ハイブリッド-R」コンセプトカーのワールドプレミアを行なうとともに、次世代の燃料電池車を出展すると発表した。

ハイブリッドカーに関して16年の歴史を持ち、世界のハイブリッドカーのリーダーとなっているトヨタは、現在では23車種以上を80カ国で販売し、2013年7月には累計550万台のハイブリッドカーの生産を達成している。しかしこれはトヨタ・のハイブリッドに取って序章に過ぎないという。フランクフルトショーでは、より低いCO2排出量、ゼロ排出のクルマの技術の方向性を示すことになるという。

ヤリス(日本名:ヴィッツ) ハイブリッド-Rは、傑出したパフォーマンスを備え、ドライビングプレジャーを強調した新たなハイブリッド技術の方向を示すコンセプトカーだ。ベースモデルはヤリス3ドアハッチバック。搭載されるエンジンは超ハイパワーの1.6L・4気筒ターボ、つまりトヨタ・モータースポーツ(TMG)が開発し、GT選手権マシンに搭載されるグローバル・レースエンジン(GRE)だ。出力は300ps前後と推測される。60ps×2個の強力なモーターがリヤに2個搭載され、プロペラシャフトなしの4WD駆動システムとしている。総合出力は420ps。リヤのモーターは左右独立制御によりトルクベクタリング機能も持つ。

リヤの左右のモーターを独立制御するトルクベクタリングを備える

ハイブリッドシステムは、WECマシンのTS030と同様で、減速時にエネルギーを回生し、高効率のスーパーキャパシターに貯蔵する。この蓄積された電気エネルギーによりモーターを駆動することで、強烈なドライビングプレジャーを実感できるという。

ヤリス ハイブリッド-Rと同時に、次世代の燃料電池カー(燃料電池ハイブリッドカー:FCHVと呼ぶ)も出展される。究極のゼロエミッションカーと位置付けられるこのFCHVは2015年のデビューを目指しており、今回出展されるモデルは最新の、量産仕様に近いモデルだ。

トヨタ・ヨーロッパ公式サイト

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