2016年7月5日、トヨタは「86」のフェイスリフト、シャシーのチューニングを行なうなどビッグマイナーチェンジを行ない、8月1日から発売すると発表した。
エクステリアでは、フロントバンパーからリヤビューまで、細部の空力性能向上を追求。ノーズフィン、フォグランプベゼルフィン、カナード風のデザインを採り入れたフロントバンパーを採用し、GT Limitedにウイングタイプのリヤスポイラーを標準装備化するなどよりアグレッシブなデザインとしている。さらにバイ・ビーム式LEDヘッドランプを全車標準装備とし、GT Limited、「GT」にLEDフロントフォグランプも採用。
インテリアでは、トヨタ最小径となる362mmの真円ステアリングホイールを採用。GT Limited、GTに採用される3眼タイプのタコメーターは、最高出力付近の7000rpmがメーターの真上になるように変更。
さらに上位2グレードはマルチインフォメーションディスプレイ(4.2インチTFTカラー)を採用。瞬間燃費や航続距離に加え、「Gモニター」、「パワー・トルクカーブ」、「ストップウォッチ」などをスポーツドライビング向けの装備を新採用している。
直噴・ポート噴射「D4-S」を採用する水平対向4気筒FA20型エンジンでは、MT用はインテークマニホールドやエキゾーストマニホールドなど吸排気系部品の改良により、パワー、トルクともに向上させている。AT用エンジンは従来通りの出力。
ボディは、リヤピラーのスポット打点増し打ちによるボディ剛性の強化に加え、サスペンションを細部改良し、操舵応答性と乗り心地をアップしている。さらにドイツのザックス製ダンパーをオプション設定。より優れた操舵応答性や乗り心地を実現している。