【トヨタ 東モ】2015年発売予定の燃料電池車、新タクシーコンセプト、未来ロボットカーがベールを脱ぐ

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2015年に発売予定の燃料電池車のベースモデル「FCV CONCEPT」

2013年11月5日、トヨタは11月20日から12日間にわたり開催される第43回東京モーターショー2013に、前回と同じ「FUN TO DRIVE, AGAIN」のスローガンの下で、2015年に市販を開始する市販仕様に近い燃料電池自動車、未来のパーソナルカーを具現化したコンセプトカー、誰もが笑顔になる日本ならではのおもてなしを感じさせる次世代タクシーなどを出展する。

具体的には燃料電池自動車「FCV CONCEPT」、直感で通じ合える未来のクルマとされる「FV2」、次世代タクシー「JPN TAXI CONCEPT」などを出展。まもなく発売される次期型モデルそのものといえる「VOXY CONCEPT」、「NOAH CONCEPT」、「AQUA G SPORTS」(11月下旬に発売予定)、今年のジュネーブショーに出展された「FT-86 OPEN CONCEPT」、3輪小型モビリティ「i-ROAD」など、市販化、あるいは市販化想定モデルも出展される。

・FCV CONCEPT
出展のメインとなるのが燃料電池車の「FCV CONCEPT」だ。これまではこの燃料電池車のコンセプトカーの名称は「FCV-R」で、先行実験車+デザインスタディ・モデルだったが、今回は2015年に市販をする前提の骨格を備えたモデルで、前後のデザインなどがコンセプトカーらしくなっている。

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ボディ骨格は量産仕様の骨格とされるが、デザインはスタディ要素が盛り込まれている

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セダンタイプの専用ボディに、小型軽量化した自社開発の新型燃料電池(FCスタック)や70MPaの高圧水素タンク2本を床下に配置したパッケージ。エクステリアは、FCVならではの「空気を吸い水を生成する機能」と、モーターによる走りのイメージを表現している。フロントは空気を吸い込む大型サイドラジエーターグリルを強調したデザインを採用。サイドは空気から水への流れをドア断面で表し、リヤはカタマラン(双胴船)をモチーフに水が流れるイメージを表現しているという。

新型FCスタックは、従来モデルの「トヨタ FCHV-adv」に搭載したスタックに比べ2倍以上の出力密度3kW/Lを実現。小型・軽量化を実現しつつ出力は100kW以上を達成しているという。FCシステムには高効率の昇圧コンバーターを採用し、高電圧化によりモーターの小型化と燃料電池のセル数削減を行ない、FCシステムの小型・高性能化とシステムコストの低減に寄与しているという。実用航続距離は500km以上。また、水素充填は3分程度とガソリン車並みの短時間で満充填可能だ。

FCV CONCEPT 主要諸元

・FV2
「FV2」は、技術が進歩した世界でも「Fun to Drive」が感じられる、未来の「愛車」を具現化したコンセプトカーとされる。「直感で通じ合えるクルマ」をコンセプトとし、ヒトとクルマが「カラダ」と「ココロ」で通じ合うという意味だとされる。方向性としては前回の東京モーターショーに出展された「Fun-Vii」路線だ。

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クルマとロボットの性格を併せ持つミラノクルマ「FV2」

[FV2」はハンドルではなくドライバーの体重移動によって、前後左右の直感的な運転操作ができるようになっている。また、周辺の車両や交通インフラと通信でつながることにより、危険を予知してドライバーに回避を促すなど安全運転を支援する。

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ドライバーのパーソナル情報が蓄積された「TOYOTA HEART」(人とロボットのコミュニケーション研究プロジェクト)とリンクして、ドライバーとともにFV2も成長するシステムとしているのがユニーク。音声認識や画像認識などによりドライバーの感情を推測し、その感情とともに蓄積された運転レベル情報や走行履歴からドライバーの状態に合わせてお薦めの行き先を提案するなど、移動の楽しさを充実させるパートナーとなるという存在だ。また、フロントガラスへの拡張現実(AR)表示や、ボディに設置したディスプレイ部の色や表示項目を自在に変化させることで、あたかも「愛馬」のようにドライバーとのコミュニケーションができるという。

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なおFV2に関して、は11月5日以降に、未来のモビリティライフを体感できるスマートフォン専用アプリケーション(iPhone版/Android版)が配布され、AppStore、Google Playから無償インストールができる。

FV2 主要諸元

・JAPAN TAXI CONCEPT
「JAPAN TAXI CONCEPT」は日本の街の風景を変え、日本ならではの“おもてなしの心”から生まれた次世代タクシーコンセプトカーだが、モーターショーに出展されるのは前代未聞だ。取り回しの良いボディサイズ、優れた乗降性、広い室内空間を実現した次世代タクシーパッケージを採用し、大開口電動スライドドア、低いフロア地上高と段差のないフラットなフロアにより優れた乗降性を実現。子供や高齢者も楽に乗り降りでき、日常での使いやすさを追求している。

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タクシーの走行パターンに適合する環境性能と経済性をもつ新LPGハイブリッドシステムを採用。つまりガソリンとLPGのいずれでも走れるようにしている。客室デザインはユニバーサルデザインをモダンに表現。乗客用の大型モニターには行先までのルートや料金目安といった乗客が知りたい情報を表示。運転席は、多様な計器類を集約し、機能的な空間をコーディネートとしている。主要なコンセプトは国土交通省「標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定要領」に適合させている。

JAPAN TAXI CONCEPT 主要諸元

 

・「VOXY CONCEPT」、「NOAH CONCEPT」
広々とした室内空間と、Fun、Utility、Nenpi(燃費)を高次元で融合させた「Spacious FUN BOX」をキーワードとした次世代スペースミニバンコンセプトだが、実際は2014年初頭に発売が決定しているモデルだ。新開発の低床フロアを採用しクラストップレベルの広い室内空間や優れた乗降性を実現。7人乗り仕様車は2列目にクラス初の超ロングスライド式のキャプテンシートを採用している。

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2.0Lガソリンエンジン車に加え、クラス初の本格ハイブリッドシステムを搭載した1.8Lハイブリッド車をラインアップ(両車種)するのがトピックだ。ハイブリッドバッテリーの適正配置により、ミニバンのスペースユーティリティを維持したまま、クラスを超えた圧倒的な低燃費や航続距離を実現するという。

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「EMOTIONAL BOX」を2車種共通のデザインコンセプトとし、車外からでも室内の広さがわかる力強いハコ(箱)形とし、車種それぞれに個性豊かな表情を付与。NOAH CONCEPT (標準仕様)はコンパクトミニバンの王道を行く堂々とした雰囲気をフロントマスクに表現し、VOXY CONCEPT (エアロ仕様)はエアロ専用パーツが低重心と迫力のワイドボディを強調する。

NOA・VOXY CONCEPT 主要諸元

 

・AQUA G SPORTS
アクアをベースにした、走りの楽しさと燃費性能を両立させたコンパクトハイブリッドスポーツモデル。GAZOO Racingのテストドライバーがトータルチューニングを実施した、大人が楽しめるスポーツとしているという。2013年11月下旬に発売予定。

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AQUA G SPORTS 主要諸元

 

・i-ROAD
今年2月に開かれたジュネーブショーに出展された超小型パッケージの、バイク並みの使い勝手とクルマに近い快適性・安定性を両立させた電動パーソナルモビリティのコンセプトモデルだ。

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全幅850mmのコンパクトなクローズドボディに、左右前輪が上下して車体の傾きを最適、自動的に制御するアクティブリーン機構を採用。ドライバー自身が車両のバランスを保つ必要がなく、クルマやバイクとは全く別次元の一体感のある爽快な走りを実現しているという。i-ROADは2014年から愛知県豊田市で実証運用する都市交通システム「Ha:mo」や、仏グルノーブル都市圏における超小型EVシェアリングで使用される。

i-ROAD 主要諸元

 

・FT-86 Open concept
FT-86 Open conceptは今年のジュネーブショーで初公開された「86」ベースのコンバーチブルだ。将来のスポーツカーのスタディモデルとして、86をベースに製作。東京モーターショー仕様として外板色にフラッシュレッドを採用。電動開閉式のソフトトップを装備し、86がもつ運転する楽しさやクルマとの一体感はそのままに、コンバーチブルモデルならではの自然との一体感が得られるという。市販化の可能性はまだ明確にされていない。

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FT-86 Open concept 主要諸元

 

トヨタ公式サイト

COTY
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