トヨタ GAZOOレーシングはスープラRZの一部改良と特別仕様のA90 Final Editionを発売

トヨタGAZOOレーシングは2025年3月21日、スープラ RZグレードを一部改良して発売した。また同時に、全国のGR Garage店頭で特別仕様車 スープラ“A90 Final Edition”の抽選受付を開始した。

このファイナルエディションは日本市場では150台の限定発売となる。受付期間は3月21日から4月13日までで、当選発表は5月9日が予定されている。

現行のスープラはBMWとの共同開発で、BMWのパワートレインやシャシーを採用して2019年に兄弟モデルのZ4とともに登場した。BMWのユニットを使用するだけでなく、生産はオーストリアのマグナ・シュタイヤー社が担当するという異例のモデルで、その後に2020年、2022年にマイナーチェンジを行なっている。

そして今回の一部改良を最後にA90型スープラは6年間のモデル・ライフを終了する。BMWとの共同開発、全面的にBMWのパワートレインやシャシーユニットを採用するという数奇なスポーツカーであり、スバルとのコラボで生まれたGR86・BRZと境遇は似ているが販売台数が少ないため、短命にならざるを得なかった。

今回の一部改良では、ZRグレードはシャシーを中心に改良している。走る性能をさらに熟成させる一方で、世界中のスープラ・ファンに向けて、現行スープラの最終仕様だ。

ZRグレードの一部改良は、フロント・ブレーキブをブレンボ製18インチへ拡大。市街地からワインディング、サーキットまでドライビングプレジャーを高めるためにボディ、シャシー各部のチューニング、空力性能の改良を行なっている。

またデザイン面では、ドライバーシートにGRロゴ刺繍を施したアルカンターラ+本革シート表皮を採用。6速MT車はシフトノブに赤リング、赤ステッチ仕上げとし、シートベルトをレッドカラーとし、ホイールもホイールマットブラックカラーとしている。

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特別仕様車 スープラ“A90 Final Edition”

フロント・ブレーキはブレンボ製19インチサイズへ拡大し、フローティング構造のドリルド・ディスクを装備。さらにブレーキホースもステンレスメッシュ製としている。

エンジンは、387ps/500Nmから441ps/571Nmに出力をアップ。また吸気系の抵抗低減、排気系はアクラポヴィッチ製チタンマフラーを装備。出力アップに合わせて冷却性能の向上、リヤデフの冷却フィンを追加している。

ボディ、シャシーではフロア面の補強材の追加、リヤ・サブフレームのリジッド結合、サスペンションのブッシュ硬度アップ、キャンバー角の増大、KW製可変ダンパーの採用、スタビライザーの強化などを行なっている。

また、タイヤはよりワイドでハイグリップなミシュラン・パイロットスポーツ Cup2を装着。タイヤサイズはフロント:265/35ZR19、リヤ:285/30ZR20でホイールは鍛造製を組み合わせている。

インテリアは、アルカンターラ表皮のレカロ製カーボン・フルバケットシートを採用。またインテリアのトリム類もアルカンターラ仕上げとしている。装備では、赤色シートベルト、専用カーボンスカッフプレート、専用インストルメントパネルカーボンオーナメントを採用している。

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