トヨタ GAZOOレーシングが「GRスープラGT4」を2020年から販売開始

トヨタGAZOOレーシングは2019年10月29日、GT耐久レース用の専用車両「GRスープラGT4」を2020年3月からヨーロッパを皮切りに販売を開始し、8月から北米、10月から日本・アジアと順次販売地域を拡大して行くと発表した。

トヨタ GAZOOレーシングが「GRスープラGT4」を2020年から販売開始

スープラGT4概要

「GRスープラGT4」は、FIAのGT4規則に従って開発されたレース車両で、GT3規則に比べて改造範囲を狭め、価格を抑えた仕様になっている。また、ワークスチームは使用せず、主としてジェントルマン・レーサーチーム、アマチュア・レーサー向けとされている。そして各メーカーの車両と戦闘力を均一化するためBoP(出力調整/車両重量調整)が採用される。

トヨタ GAZOOレーシングが「GRスープラGT4」を2020年から販売開始

「GRスープラGT4」のエンジンは3.0L・直列6気筒ターボエンジンで320kW(430hp)までチューニングされ、7速スポーツオートマチック・トランスミッション(パドルシフト付)と機械式リミテッドスリップデフを介して後輪を駆動する。さらに、排気システムにはアクラポヴィッチ製の触媒付きエキゾーストを採用し、出荷時にはラベノール製オイルを使用している。

フロント・スポイラーとリヤ・ウイングには天然繊維を使用したコンポジットを採用し、車両重量は1,350kgまで軽量化。サスペンションは量産のGRスープラと同様に、フロントにマクファーソンストラット、リヤにマルチリンクを採用し、前後共にレース用調整式ダンパーを装着している。

トヨタ GAZOOレーシングが「GRスープラGT4」を2020年から販売開始

ブレーキシステムはレースで十分な性能を確保するためフロントに6ポット、リヤに4ポットのブレンボ製レース用キャリパーを採用。タイヤはピレリ製タイヤを装着。レースでの安全性を確保するため、軽量スチールボディには高剛性ロールケージを装着し、レーシングバケットシートと6点式シートベルトを装備。インテリアは、カーボン製インストルメントパネルを採用し、GT4車両のために最適化されたステアリングホイールとレース用ディスプレイを装備する。

トヨタ GAZOOレーシングが「GRスープラGT4」を2020年から販売開始

各地域でGT4車両の販売、カスタマーサポート(スペア部品の販売やユーザーへの技術サポート)を担当するのは、ヨーロッパはTMG、アメリカはTRD U.S.A.、日本・アジアはトヨタカスタマイジング&ディベロップメントが担当する。

【予定価格】

  • GRスープラGT4:175,000ユーロ/2120万円(消費税、関税、輸送費は別)

GR スープラ GT4諸元表

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COTY
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