千葉県・幕張メッセで開催された東京オートサロン2019で、トヨタ GAZOOレーシングは「マークX“GRMN”」、「コペン GRスポーツ」、「GR スープラ スーパーGTコンセプト」を2019年1月11日に初披露した。
スープラと「GR スープラ スーパーGTコンセプト」
登壇したGAZOOレーシング・カンパニーの友山茂樹プレジデントは、スポーツカー「スープラ」の登場を宣言した。2シーターのスポーツ・クーペ「スープラ」は、1月14日に開幕するデトロイト・モーターショーで正式にデビューするが、迷彩塗装されたスープラ・プロトタイプが展示されていた。
豊田章男社長がテストドライバーの故・成瀬弘氏の下でニュルブルクリンク・サーキットでドライビング訓練を最初に受けた時のクルマが、すでに生産を中止していた中古車のスープラ。最新のスポーツモデルがラインアップにない状況に屈辱感を味わったというエピソード以来、スープラの復活は豊田章男社長の念願だっだ。
今回は、「GR スープラ スーパーGTコンセプト」がベールを脱いだ。これは新型スープラをベースとしたスーパーGT選手権500クラスのマシンだ。これまでスーパーGT選手権にはレクサスLC500で参戦していが、2020年シーズンからはこのスープラにマシンを変更することが発表された。つまりマシンの変更だけでなくレクサスからトヨタに参戦ブランドを変更することになる。その背景にはスープラはトヨタのスポーツモデルのフラッグシップだという強いメッセージが感じられる。
「マークX“GRMN”」と「コペン GRスポーツ」
GAZOOレーシングのスポーツモデルのラインアップである「GR」ブランドでは、「マークX“GRMN”」、「コペン GRスポーツ」が発表された。マークXは2015年に100台限定でGRMNモデルが発売されたが、今回のモデルはそのアップグレード版で、350台の限定販売となる。GRMNという名称からわかるように、エンジン、駆動系からシャシー、ボディまで手が入れられたコンプリート・チューニングカーだ。
このマークX“GRMN”のコンセプトは「FRセダンのマニュアル車」というクラシック・スタイルで、350RDSをベースに6速MTと3.5L・V型6気筒の自然吸気エンジンを組み合わせている。FRモデルらしいスポーツ・パフォーマンスを追求したモデルだ。詳細はこちら。
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また車両諸元がベース車両とは異なるため持ち込み登録となる。
GRガレージ:https://toyota.jp/gr/garage/
またGAZOOレーシング「GR」として初の軽自動車「コペン GRスポーツ」も初披露された。GRスポーツという車名のため、コペンをベースにサスペンション、タイヤなどをスポーツチューニングしていることがわかる。タイヤは16インチサイズのブリヂストン・ポテンザ、ホイールはBBS製だ。
エクステリアでは、専用のバンパー、グリルを装備している。インテリアは専用のレカロシートやインスツルメントパネルなどを装備。
なお、「コペン GRスポーツ」は、2019年半ばには発売されると予想される。