【リコール】トヨタ シエンタなど58万台にパーキングペダルが操作できなくなるおそれ

トヨタは2023年11月22日、シエンタとジャパンタクシーの約58万台に足踏み式パーキングペダルと電装品のコネクタに不具合があったとしてリコールを届け出た。

不具合の内容は、足踏み式パーキングブレーキにおいて、ペダルをボディに固定するボルトの締付トルク指示が不適切なため、締結力が不足しているものがある。そのため、使用過程で当該ボルトが緩んで脱落し、最悪の場合、パーキングブレーキの操作ができなくなるおそれがある。

また、フロントピラーガーニッシュ取付部において、取付用クリップの防水耐久性が不十分なため、経年により車室内に浸水して、電装品のコネクタが被水し短絡することがある。そのため、電動ドアロック等の作動不良や、最悪の場合、電動スライドドア装着車は走行中にスライドドアが開くおそれがある。

対策は全車両、当該ボルトの締付状態を点検し、緩みのあるものは適正トルクで増し締めし、脱落しているものはパーキングブレーキペダルを新品に交換し当該ボルトを適正トルクで締付ける。

電装品のコネクタにおいては、フロントピラーガーニッシュ取付用クリップを対策品に交換し、電動スライドドア装着車は、電動スライドドア制御コンピュータのプログラムを対策仕様に修正する。また、コネクタに被水跡がある場合は、グリスを塗布する。

該当車両は2015年5月~2023年3月の間に生産されたシエンタとジャパンタクシーの2車種で、計58万792台となっている。

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