【トヨタ】6代目「RAV4」を正式発売 GR SPORTとPHEVは2025年度内に追加

トヨタは2025年12月17日、6代目となるC+セグメントのグローバルSUV「RAV4」を正式発売した。

「Z](左)、「Adventure」

この新型「RAV4」は2025年の5月21日にグローパル市場に向けてのワールドプレミアが行なわれており、約半年後の国内発売となった。

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6代目となる「RAV4」は、「Life is an Adventure」をテーマに、「どこへでも行けそう、なんでもできそう」という価値観を追求し「多様化」、「電動化」、「知能化」をキーワードにして開発されている。

「Z」

日本市場では、デザイン重視の都市型クロスオーバー「Z」、専用のワイドなホイールアーチモールを装備し、よりオフロードテイストを強調し、オフロード走行も視野に入れた「Adventure(アドベンチャー)」、舗装路でのスポーティな走りを重視した「GR SPORT(2025年度内発売予定)」の3機種のをラインアップしている。今回はハイブリッド・モデルのみの価格が発表された。

ボディサイズやデザイン、そしてTNGA-K改プラットフォームは従来モデルから継承され、キープ・コンセプトとなっている。したがって、全長4600mm(Adventureは4620mm)、全幅1855mm(Adventureは1880mm)、全高1680mm(PHEVは1685)。ホイールベースは2690mmで従来モデルと変更はない。最低地上高は190mm。

「adventure」

パワートレインはハイブリッドと2025年度内発売予定のPHEVをラインアップし、PHEVモデルはトヨタとして第6世代となるTHSハイブリッドシステムを初採用している。

従来型を継承するハイブリッド・システム

第6世代THSは、高効率なA25A-FXE型の2.5L直列4気筒エンジンと136ps/208Nmを発生するフロントモーター出力により、システム最高出力177kw(240ps)となり、力強い動力性能を発揮。また、54ps/121Nmを発生するリヤモータと組み合わせたE-Four(電気式4WD)を採用。このシステムにより前後輪の駆動力配分を100:0~20:80の間で緻密に制御し、発進加速性と旋回安定性を高めている。

PHEV用の第6世代ハイブリッド・システム

さらに走行モードにTRAILモードとSNOWモードを設定し、悪路や雪道でも空転したタイヤにブレーキをかけて反対側に駆動トルクを配分することで、優れた脱出性と安定性を実現している。

PHEV用の駆動用バッテリーは、従来モデルより約30%容量を増大し、EV航続距離は約150kmとしている。

また、かねてから開発していた新しいソフトウェア・プラットフォーム「Arene(アリーン)」を初めて搭載していることも注目点だ。ただし、この「Arene」は車両全体のE/Eアーキテクチャー、OSは採用しておらず、各ゾーンをSDV向けに最適化する手法としており、現時点では運転支援システム、インフォテイメントにのみ適用している。この2分野の機能向上のためのアップデートやカスタマイズのしやすさに的を絞ったソフトウェア・プラットフォームとなっている。

「RAV4」はトヨタにとってグローバル展開しているモデルであり、多くの国、地域で使用されるため、現地に合わせたローカライズのチューニングがやりやすい、開発段階でのさらにデジタル開発キットの使用、データの蓄積と分析、シミュレーション・ループ技術の採用なが可能になるなど、開発時の効率化を実現する狙いもある。

この「Arene」の採用により、運転支援システムのトヨタ・セーフティセンスは最新バージョンに進化し、画像認識や自動ブレーキ制御ソフトのレベルがアップされ、同時にカメラ、レーダー性能も進化しており、検知できる範囲と距離が拡大されている。

またプリクラッシュセーフティ性能も向上し、先行車の減速をより早く検知できるようにしたほか、交差点進入時の車両の陰からの飛び出し車両も検知可能とするなど、より幅広い状況での作動を実現。さらに、低速時の加速抑制機能は直進時に加え、旋回中にも対応できるようになっている。

価格

*今回はハイブリッド車の価格のみ。PHEVと「GR SPORT」は2026年初頭似発売予定。

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