トヨタは2019年2月20日、2019年春に発売予定の新型SUV「RAV4」のティザーキャンペーンを開始した。トヨタのWEBサイトでプロトタイプと称する画像などを公開している。1994年に発売された初代RAV4は5ナンバーサイズのCセグメントで、クロスオーバーSUVのパイオニアだ。しかし、その後は海外市場がメインターゲットとなりボディサイズを拡大し、グローバルで大成功している。
日本では4代目のRAV4が、2015年に販売を終了し海外専用モデルとなっていたが、5代目RAV4は最新のTNGA-Kプラットフォームを採用し日本にカムバックする。
5代目RAV4は2018年のニューヨークショーでデビューし、ガソリンエンジン・モデルは2018年12月から北米で2019年型モデルとして販売が開始されている。また、ハイブリッド・モデルは2019年3月から発売予定となっているが、日本ではハイブリッド、ガソリンともにデビューは3月頃と想定されている。
新型RAV4のボディサイズは全長4595mm、全幅1855mm、全高1660mm、ホイールベース2690mmとCセグメント+の大きさで、ホンダCR-V、マツダCX-5、日産エクストレイル、スバル フォレスターと同カテゴリーとなる。
搭載エンジンは、北米仕様ではガソリンが2.0Lと2.5L、ハイブリッドが2.5Lエンジン+最新のTHS-Ⅱを搭載する。ガソリンエンジンは、いずれも新世代のダイナミックフォース・エンジンだ。トランスミッションはガソリン・モデルは8速ATを採用。
注目すべきは4WDシステムで、日産ジュークが採用している「トルクベクトル付ALL MODE 4×4-i」を発展させた「ダイナミックトルクベクタリングAWD」をガソリンモデルが採用している。ダイナミックトルクベクタリングAWDは、エンジンとトランスファーの間にクラッチを備え、完全なFF走行も可能で、リヤには2個のJTEKT製の電子制御カップリング(ITC)で駆動力トルクベクタリングを実現している。またハイブリッドの4WDモデルはリヤに駆動モーターを持つ「E-FOUR」をラインアップする。
北米での価格は、2.0Lモデルが280万円から、2.5ハイブリッド・モデルが300万円からとなっている。日本ではトヨタ・セーフティセンスの標準装備化などにより+20万円程度のプライスになると予想される。