2015年12月9日、トヨタ自動車はプリウスをフルモデルチェンジし、全国のトヨタ店/トヨペット店/トヨタカローラ店/ネッツ店を通じて発売を開始した。4代目となる新型プリウスは環境性能にさらなる磨きをかけ、「E」グレードにおいてはクラス世界トップレベルの40.8km/Lを実現。また、その他の2WD車においても37.2km/L、新たに投入したE-Four(電気式4輪駆動方式)車は34.0km/Lという優れた燃費(いずれもJC08モード)を実現している。
さらに新型プリウスは“もっといいクルマづくり”の実現に向けたクルマづくりの構造改革である「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」の第1号車として投入されている。これにより「低燃費」の実現とともに、カッコよさを際立たせる「低重心スタイル」や「走りの楽しさ・乗り心地のよさ・静かさ」といったさまざまな基本性能を大幅に向上している。
グレード体系は、より低燃費を追求した「E」、基本装備を充実した「S」、衝突回避支援パッケージ“Toyota Safety Sense P”をはじめ先進装備を充実した「A」、「A」の装備に本革巻きのステアリングホイール・本革シートなど、上級装備を充実した「Aプレミアム」を設定。「S」「A」「Aプレミアム」には“ツーリングセレクション”を設定し、215/45R17のタイヤ&アルミホイールや合成皮革表皮のシートなどを装備している。また、E-Four車においても「S」「A」「Aプレミアム」ならびに、各グレードに“ツーリングセレクション”を設定している。
新型プリウスの主な特徴としては、低重心パッケージによるエモーショナルなスタイル、先進的で温かみを持たせたインテリアがまず挙げられる。そして最大熱効率40%を実現したエンジンの搭載をはじめ、モーター、トランスアクスル、パワーコントロールユニット、駆動用バッテリーといったシステム全体で小型・軽量化を実現。さらに約20%の低損失化を図り、「E」においてはJC08モード走行燃費40.8km/Lの低燃費を実現している。
次に前述の通り、TNGAの思想に基づくクルマづくりを実施。低重心パッケージに加えて、ボディねじり剛性を約60%向上させた高剛性ボディやダブルウィッシュボーン式のリヤサスペンションの新採用などにより、走る楽しさや快適性を向上。雪道での一般的な走行における発進をアシストすることにより、安定した走りを実現するE-Four(電気式4輪駆動方式)を開発し、プリウス初の4輪駆動として採用している。
安全面でのアップデートも抜かりはない。歩行者検知機能付き衝突回避支援型プリクラッシュセーフティや全車速追従機能付きのレーダークルーズコントロールをはじめ、4つの先進安全機能をセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を「A」「Aプレミアム」に標準装備。また、ITS専用周波数(760MHz)による路車間・車車間通信を活用した運転支援システム「ITS Connect」を設定。さらには、Bi-Beam(バイ・ビーム)LEDヘッドランプ、スマートエントリー&スタートシステムを全車標準装備としている。