2015年1月22日、トヨタは燃料電池自動車「MIRAI」の増産を決定したと発表した。MIRAIの生産に関しては、2014年12月15日の発売以降、2015年末までの約1年間で約700台を生産するという計画で進めていたが、増産体制をとることで2016年は2000台、さらに2017年には3000台程度にまで拡大するという。
日本では、発売から約1ヶ月の受注台数が約1500台に達していることや、2015年の秋からはアメリカ、ヨーロッパで販売を開始することを踏まえ、需要に応じた供給体制を整えるというわけだ。現在の受注が予想以上に多いのは、官公庁、自治体、法人からの目算通りの受注に加え、4大都市圏の一般客からの受注が700台近くに達していることが原因だ。一般客からの注文はトヨタの予想を大きく上回っている。
なお、増産後の日本、アメリカ、ヨーロッパでの販売計画については、各国での水素ステーション整備の状況、エネルギー政策、車両購入補助策や環境規制等の行政施策、要動向などを見極めながら検討を進めるとしている。