トヨタは2025年11月10日、タイ・バンコクでToyota Motor Asia(TMA)が開催する新型車発表会で、EVモデルを新たにラインナップに加えた新型「ハイラックス」を世界初披露した。

トヨタは各国・各地域のエネルギー事情に合わせた電気駆動モデルの選択肢を用意する「マルチパスウェイ」戦略を展開している。

IMVプラットフォームを採用する新型ハイラックスは、マルチパスウェイ戦略に従い、今回発表したディーゼル・モデル、EVモデルに加え、今後はFCEVモデルの開発も進める計画で、FCEVモデルはヨーロッパ、オセアニアに2028年以降の投入予定としている。
EV化が急激に加速しているタイで、ハイラックスEVを初公開した。このEV仕様は容量59.2kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。高効率なeアクスルも採用し、航続距離は300km以上を実現している。

バッテリーパックはフレーム幅を最大限生かしつつ床下に収まるように搭載。そして前後に高出力タイプのeアクスルを採用した4WDとし、システム最高出力144kW(196ps)を発揮するとともに、進化した制御システムにより優れた悪路走破性を実現しているという。

このニューモデルは、アジアでは2026年以降に順次発売を予定。そしてディーゼルモデルの導入予定としている日本仕様については、2026年夏頃に発売とされ、日本市場では2024年10月に販売を停止したハイラックスが復活することになる。
ハイラックスEVの主要諸元














