トヨタは2020年6月17日、4代目となる新型ハリアーを発売しました。この新型ハリアーは4月13日に発表【https://autoprove.net/toyota/harrier/190633/】しています。3代目ハリアーは日本専用モデルでしたが、この4代目はグローバルモデルとなり、アメリカには「ヴェンザ」の名称で2020年から発売されています。
モデル概要
新型ハリアーは、現在発売されているグローバルSUVのRAV4とプラットフォーム、パワートレーンを共有する兄弟モデルです。ただし商品のポジショニングでは、RAV4はSUV指向、ハリアーは都市型クロスオーバーと明確に区別しています。
新型ハリアーの開発コンセプトは「グレイスフル ライフ(優雅でより豊かな人生のためのパートナー)とされ、機能性や実用性の追求よりは感性に訴えるクロスオーバーとしています。
デザイン的には、RAV4との違いを強調するためにクーペ的な要素を取り入れ、都市型クロスオーバーであることをアピール。キャビン部もリヤ部の絞り込みを強くし、左右に張り出したフェンダーとの組み合わせにより、スポーティさも表現しています。
インテリアは、馬の鞍をイメージしたという幅広いセンターコンソールと、それを挟み込むインスツルメントパネルとの組み合わせはアメリカンテイストを感じさせます。
インスツルメントパネルから左右のドアトリムにかけてもボリューム感を演出。内装材はレザー調の樹脂素材や、ウッド調の加飾、そしてパイピング加飾を取り入れ、上質感を演出しています。
装備では、トヨタで初となる調光式のパノラマルーフを採用。透明感のあるガラスサンルーフで、調光時には障子越しのような柔らかい光に変化させることができます。
シャシーセッティング
プラットフォームは、大型サイズの横置きエンジン用のTNGA-Kを採用。ボディの高剛性化や低重心化を図り、ドライバーの感性を重視したシャシーチューニングを行なっています。
サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット式、リヤはダブルウィッシュボーン式を採用。前後のサスペンションジオメトリーを最適化し、ドライバーが予測できるクルマの動きを求め、ドライバーの視線がブレないことで、重厚感としなやかさを両立させた乗り心地を追求しています。
そのため走り出した瞬間や、高速走行時などで車両挙動の収束性を向上させるため、極微低速域でもスムーズなストロークをするダンパーを採用し、接地感のあるフラットな乗り心地としています。
またよりスムーズなコーナリングを実現するため、アンダーステアを抑制するアクティブコーナリングアシスト(ブレーキ トルクベクタリング)を搭載しています。
ボディは、静粛性を高めるために吸遮音材、制振材を大幅に採用し、さらに高遮音ガラスも装備するなど、極めて静粛なキャビンとしています。
ハイブリッドパワートレーン
ハイブリッド モデルは、2.5Lダイナミックフォース エンジン(A25A-FXS)を採用したTHSⅡを搭載。E-Four(電気式4WDシステム)と組み合わせた4WDモデルも設定しています。
FFモデルのシステム総合出力は218ps、4WDは222psで、力強くシームレスな走りを実現。WLTC走行モード燃費はFFが22.3km/L、4WDが21.6km/Lとなっています。
ガソリン モデルは、171psの2.0Lダイナミックフォース エンジン(M20A-FKS)にダイレクトシフトCVTとの組み合わです。WLTC走行モード燃費は、2WD車で15.4km/L、4WD車で14.7km/Lとなっています。なおガソリン モデルの4WDシステムはオンデマンド式のダイナミックトルクコントロール4WDを採用しています。
安全装備
安全システムは、最新のトヨタ セーフティセンスを装備し、歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)を検知できるプリクラッシュセーフティ機能、低速走行時の衝突緩和、被害軽減に寄与するインテリジェント クリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]も装備。
さらにトヨタ初となる前後方録画機能付のデジタルインナーミラーを装備し、前後カメラの映像をSDカードに録画することができます。
コネクト機能では、T-Connect SD ナビゲーションシステムは12.3インチTFTタッチワイドディスプレイを装備しています。SmartDeviceLink、Apple CarPlay、Android Autoなどのスマートフォン連携機能にも対応しています。
オーディオはJBLプレミアムサウンドシステム(9スピーカー)が設定されています。