【リコール】トヨタ クラウンとシエンタのヘッドライトなどに不具合

トヨタは2023年4月6日、シエンタ、クラウンのリコールを届け出た。このリコールは市場からの86件の報告とサプライヤーからの情報により実施された。

不具合はアダプティブヘッドライト、シートベルト・バックル保持部、スチールホイールの3ヶ所である。まずアダプティブヘッドライト(AHS)は、制御プログラムが不適切なため、走行用前照灯(ハイビーム)が自動消灯の直後に再点灯する場合、配光制御ができなくなることがあるというもの。そのため、警告メッセージが表示し、ハイビームが点灯しなくなるおそれがある。

後部左用シートベルトのバックルは、保持構造が不適切なため、座席内部に落ち込んで座席リクライニングができなくなることがあるというもの。その状態でリクライニング操作を行うと、バックルが損傷してシートベルトが正しくロックできず、最悪の場合、走行中にベルトが外れるおそれがある。

スチールホイールは、製造時のプレス設備の管理が不適切なため、ディスクが形状不良となり、リムとの溶接強度が不足しているものがあるというもの。そのため溶接部に亀裂が生じ、最悪の場合、ディスクホイールが破損するおそれがある。

対策は該当車両のヘッドライト制御コンピューターのプログラムを対策仕様に修正する。リヤ左側シートベルトバックル取付部は、保持用バンドを対策品に交換し、バックルは新品に交換する。

またスチールホイールは製造番号を点検し、該当する場合は良品と交換することになる。
該当車両は2022年6月〜2023年1月の間に生産されたシエンタ、クラウンの2車種で、合計5万6405台となっている。

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