トヨタは2023年4月6日、旧型シエンタ、カローラなど5車種・23万台のスターターモーターの取り付けに不具合があるとしてリコールを届け出た。このリコールは市場からの13件の報告(2件の火災を含む)を受けて実施されている。
不具合の内容は、スターターモーター取付部のスルーボルトの締付指示が不適切であったため、経年使用でそのボルトが緩み、構成部品の位置がずれてスターターの出力が不足することがあるというもの。
そのため、そのまま使用を続けるとエンジン始動不能となり、その状態で始動操作を繰返すとスターターモーターが過熱し、最悪の場合は火災に至るおそれがある。
対策は該当車両のスターターモーターを点検し、スルーボルトの緩みがない場合は増締めを行なう。スルーボルトの緩みが認められる場合はスターターモーターを対策品に、スタータリレーを新品に交換する。また、構成部品の位置ずれが認められる場合は電気配線も新品に交換する。
該当車両は、2015年2月〜2017年8月の間に生産された、シエンタ、ポルテ/スペイド、カローラ・アクシオ、カローラ・フィールダーの5車種で、合計23万4787台。