2014年4月20日に開幕した北京モーターショーで、トヨタと現地合弁企業の一汽トヨタ、広汽トヨタは新型カローラ/レビン、複数のコンセプトカーを始め、38台を出展した。また将来的には日系自動車メーカーNo.1、ブランド別シェアで3位となること、今年の販売台数は110万台以上を目標に掲げ、コンパクトカーを主軸に置いた中国での事業を大幅に強化することを宣言した。
今回登場したカローラ(一汽トヨタ)、レビン(広汽トヨタ)は、2015年に市販予定とされ、トヨタとしては初のハイブリッドシステムの現地:中国生産を前提としている。具体的には中国で電池の製造会社や、CVT、ハイブリッドトランスアクスルの生産を行なうTMCAPを既に立ち上げ、さらにインバーターの現地生産の準備も進められており、ハイブリッドシステム全体を中国生産とする準備が進められているのだ。つまり、トヨタは中国において本格的にハイブリッドカーをメイン商品として販売を拡大することになる。
また世界的なスーパースターのビヨンセを起用したキャンペーンを展開し、これからの中国の主役となる八零后、九零后(1980年代生まれと1990年代生まれの若者層)にターゲットを絞り、コンパクトカー市場に攻勢をかける。そのために今後3年間で15車種を中国市場に投入するという。この戦略の第1号となっているのが中国専用モデル「ヴィオス/ヤリスL」で、今回発表されたカローラ/レビンが第2弾となる。