2013年8月6日、トヨタはカローラ・アクシオ、カローラ・フィールダーにハイブリッド車を追加設定。また同時にカローラ・フィールダーの特別仕様車、HYBRID G“AEROTOURER・W×B(ダブルバイビー)”を設定し、同日から発売したと発表した。
カローラ・アクシオ/フィールダーには小型、軽量な1.5Lハイブリッドシステム(リダクション機構付のTHS ll)、つまりアクアと同じシステムを搭載し、JC08モード燃費33.0km/Lを実現。「平成27年度燃費基準+20%」を達成。「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定取得とあわせ、「環境対応車普及促進税制」の減税措置の対象となった。
1.5Lエンジンはハイブリッド専用で高効率なアトキンソンサイクルを採用。排出ガスを再循環させるクールドEGRシステムなどにより燃焼効率を向上。また電動ウォーターポンプ採用により補機ベルトレス化を実現し、フリクションを低減。さらに冷却水流量の制御を緻密に行ない、燃費を高めている。
エクステリアはハイブリッド車専用のフロントグリル、シナジーブルーを配したエンブレム(フロント、リヤ)を採用。ボディ色は専用色ライトブルーメタリックを追加した。
インテリアは、メーター色にブルーを採用。また、エコドライブの状態を分かりやすく確認できるハイブリッドシステムインジケーターなど、ドライブ情報を表示する4.2インチカラー液晶画面のTFTマルチインフォメーションディスプレイを設定。さらに、ハイブリッド車専用シート表皮や、専用加飾のインテリアパネル(センタークラスター、シフトハウジング)、合皮巻きオーナメント加飾のインストルメントパネル、ドアトリムアッパー、ブルー加飾の本革巻きシフトノブを採用(HYBRIDグレードを除く)。
コンポーネンツレイアウトは、コンパクトなハイブリッド用バッテリーをリヤシート下に配置する効率的なパッケージを追求し、リヤ席ニースペースは640mmとガソリン車と同一の居住性を実現している。荷室スペースもガソリン車と同容量を確保(カローラアクシオ461L、カローラフィールダー407L・5名乗車時、872L・2名乗車時)。
またこのハイブリッドモデルは車両重量の増加や低重心化に伴いサスペンションやショックアブソーバーのセッティングを変更している。静粛を高めるために吸遮音材を追加配置し、高遮音性ウインドシールドガラスを採用(HYBRIDグレード除く)し、静粛性を一段と向上。燃費優先の制御を実施するエコドライブモードと、モーターのみで走行するEVドライブモードの2つのモードスイッチを標準装備する。ハイブリッド車のモーター走行時に接近を歩行者などに知らせる車両接近通報装置、ヒルスタートアシストコントロールも標準装備している。
その他では、夜間の視認性向上と運転負荷の軽減を実現する装備(オートマチックハイビーム、自動防眩インナーミラー、プロジェクター式ディスチャージヘッドランプなど)をセットにした「HIDビューアシストパッケージ」をオプション設定。微粒子イオン「ナノイー」を運転席側の吹き出し口から室内に放出する機能を採用したオートエアコン(花粉除去モード付)を標準装備する。
またカローラフィールダーのハイブリッド車は、黒を基調にアクセントとして白を配したスタイリッシュな内装などで好評の特別仕様車“W×B”を追加設定した。
カローラ系へのハイブリッドモデル投入は、市場からの要望が大きかったというが、トヨタは今回のカローラ系へのハイブリッド(THS Ⅱ)の追加によりますます量産モデルでのハイブリッド比率を高めることになる。