トヨタは2025年12月19日、アメリカの工場で生産しているカムリ（Camry）、ハイランダー（Highlander）、タンドラ（Tundra）の3車種について、2026年から順次、日本市場への導入を目指すと発表した。
アメリカ市場で人気のセダン、SUV、ピックアップトラックである3車種を日本で販売し、幅広いニーズに応えると同時に、より良い日米貿易関係に貢献するとしている。いうまでもなくトランプ政権が主導する「もっとアメリカ車を日本が輸入する」政策のアシストである。
また、日米交渉により国土交通省が検討しているアメリカメーカー向けの新制度（型式認証制度、型式認証用の完成車検査の簡略化）も活用し、日本への導入を進めていくとしている。
ただし、カムリ、ハイランダー、タンドラはいずれもアメリカ・サイズで、カムリ・セダン（ケンタッキー工場製）は、最新のデザインと快適性を兼ね備え、燃費性能も優れているため、長年トップセラーとなっているが、ボディサイズは、全長4950mm、全幅1850mmある。
ハイランダー（インディアナ工場製）は全長4966mm、全幅1930mmで3列シート。広い室内空間と優れた走破性で、都市からアウトドアまで対応するファミリー層向けのSUVである。
なお、カムリは2023年、ハイランダーは2007年まで日本でも販売されていた。
ピックアップトラックのタンドラ（テキサス工場製）は全長5933mm/6414mm（ダブルキャブ）、全幅2032mmというフルサイズで、3.5L V6ツインターボ（354ps～443ps）によるビッグパワーを発揮し、強力な最大牽引能力、耐久性、信頼性を持つアメリカンカルチャーを代表するピックアップトラックである。
いずれの車種も事業としての期待は大きくないと言えるが、政治的な理由での日本市場導入と考えることができる。
