2018年8月1日から発売されているカムリの新グレード「WS」。こちらの販売が好調で、カムリの販売割合でも多くのユーザーが選択しているという。標準のカムリをスポーティに仕上げ、サスペンションもチューニングしたモデルで、ルックス、走りともにスポーティなモデルになっている。
改めて新型カムリWSのディテールを見ると、エクステリアでは明らかに標準車とは異なるフロントマスクが目を引く。キーワードは「アイコニック カタマラン」。そう、船のカタマランをモチーフにしたワイド感あふれるデザインにしている。標準車もトヨタのデザインキーである「キーンルック」で表現され、スリムなアッパーグリルと立体的で大胆に構えたロアグリルを持っているが、WSでは、よりワイドスタンスでどっしりと構えたデザインにしている。
またキャビン上部をブラックアウトし、視覚的にも低重心に見える工夫があり、スタイリッシュなインパクトをもたらしている。また、このツートーンの見切りはセダンでは世界初の試みで、特許も出願中ということだ。通常、ツートーンとする場合、パーツ単位で見切りをつけたり、樹脂パーツを追加することなどで色の切り替えをするのが一般的だが、カムリWSでは手の込んだ、作業工程もかかる塗り分けとしているあたりにこだわりを感じる。インテリアでは、専用のスポーツシート表皮を採用するなど、意欲的に取り組んだモデルになっている。
このカムリにもうひとつ、魅力的なオプションが新規設定され、その体験、説明会が行なわれた。
ナビゲーション・オーディオにJBLプレミアムサウンドシステムがWSレザーパッケージ、WS、Gレザーパッケージ、Gにオプション設定され、9スピーカーの迫力あるサウンドが楽しめるシステムだ。
JBLと言えばオーディオサウンドの老舗で、ホームオーディオ、カーオーディオなどでも高級ブランドとして知名度は高い。このプレミアムサウンドシステム搭載にあたり、車両側への加工も専用に行ない、特にツイーター配置ではAピラーの付け根付近にホーンツイーターを設置。非常にきれいな高音を再生することができている。また、トランクスペースをウーハーボックスにするなど、車両側のデッドニングも行ない、チューニングオーディオと同等の装備を持ったシステムと言える。
また、搭載するアンプには、圧縮音源をCDと同等のレベルまで自動で補完するプログラムが組み込まれており、例えば、スマートフォンをBluetoothで接続し、MP3の360KbpsでもCDと同等の音質で楽しむことができる。説明会会場では試聴も行なわれ、純正オーディオの概念を覆すようなハイレベルのサウンドを体験できた。