2015年9月15日、トヨタは同日から開幕したフランクフルトモーターショーにコンパクトクロスオーバー「トヨタ C-HRコンセプト」の5ドアモデルを出展した。
「C-HRコンセプト」は2014年のパリモーターショーに2ドアのクロスオーバー・コンセプトカーとして出展しているが、今回は5ドア化され、デザインも大きく変更されている。おそらく市販化前提の企画で2014年のデザインは否決され、新たなデザインが模索されたと考えられる。
C-HRコンセプトは名称通りCセグメントのクロスオーバーで、トヨタとしては空白となっているBセグメント・プラスの日産・ジューク、ホンダ・ヴェゼル、CセグメントのスバルXVなどコンパクト・クロスオーバーの対抗車種として、2016年に市販化されると予想されている。
C-HRコンセプトは、新世代のコンパクトクロスオーバーと位置付け、デザインはダイヤモンドをモチーフにしたダイナミックさ、力強さを融合したという。トヨタのグローバル・デザイン指針の「キーンルック」や、その構成要素であるアンダープライオリティ(ロワグリルを強調したデザイン)など独自のデザイン表現に進化させたという。
今回は2014年9月に公開した同名のコンセプトカーに比べ、より市販化に近づけたデザインスタディとされ、テーマカラーのボディ色も変更されている。
C-HRコンセプトはトヨタの新モジュラー・プラットフォーム(TNGA)を採用し高いボディ剛性を追求。操縦安定性・乗り心地の向上を目指している。さらに、エンジンの最大熱効率40%以上を追求し、モーター、電池などハイブリッドシステムのコンパクト化・軽量化を図り、優れた低燃費実現を目指しており、ハイブリッド・システムは2015年の今年発表される新型プリウスをベースとしている。
なお、今回発表したC-HRコンセプトの市販を想定したモデルは、2016年3月開催のジュネーブモーターショーで公開する予定だという。