ヨーロッパ・トヨタは2022年12月5日、2代目となる新型C-HRのプロトタイプを公表した。新型C-HRのテーマは「もっと大胆に(the bold becomes bolder)」とされている。
現行のC-HRは、その画期的なデザインとユニークな個性が大きなアピールポイントで成功した。そして2代目は、デザイン優先のCセグメント・クロスオーバーSUVをよりエキサイティングに、より大胆なデザインで登場することになる。もちろん、現行モデルと同様に新型C-HRもヨーロッパのデザインセンター(欧州デザイン開発本部:ランス・スコット チーフデザイナー)から生まれている。
プロポーションは大径ホイール、ショートオーバーハングにより俊敏さや安定感、スポーティさを強調している。一方で、現行モデルより室内スペースを拡大し居住性を高めているのがポイントだ。
デザイン的には、フラットな面を排除し、シャープさと流動的な微妙に変化する面で構成され、精緻かつ有機的なデザインとしている。フロント・マスクはハンマーヘッドと名付けられ、鮫のような鋭角さを表現。またグリル開口部は縮小され、ヘッドランプはスリム化されハイテク感を強調している。
またボディカラーはメタルシルバーとリサイクルカーボンブラックの上に、濃いイエローの3色目のアクセントを付加しており、3色のカラーリングとなっているものユニークだ。
先進的なデザインを優先したクロスオーバーSUVの元祖は日産ジュークであり、ヨーロッパ市場では大ヒットした。トヨタがCセグメントで投入したのがCH-Rだ。現行C-HRはTNGA-Cプラットフォームを採用し、さらにヨーロッパで通用する走りの性能をテーマとして掲げ、ヨーロッパの道路で、特にドイツのワインディングロードで徹底的な熟成を行ない、異例にもZF製のダンパーまで採用していた。
新型C-HRはより攻めたデザインにしているのは明確だが、走りのコンセプトはどのようなものだろうか?
新型C-HRは、第2世代のTNGA-Cプラットフォームを採用し、ハイブリッド、PHEVを搭載。これらのパワートレインやシャシーは新型プリウスと共通化されている。なおPHEVはヨーロッパで製造されたバッテリーを搭載しているという。
このニューモデルはまずヨーロッパ市場に投入され、その後日本にも導入されると予想されている。