トヨタは2025年5月15日、アメリカ法人であるToyota Motor North America(TMNA)が5月19日から3日間開催する新車発表イベントで、2026年から発売する新型EV「bZ Woodland(ウッドランド)」を初披露すると発表した。

このEVの新型クロスオーバーSUVは、日本では「bZ4X Touring」の車名で2026年に発売するとしている。なおこの新型DセグメントEVは4月に発表されたスバル「トレイルシーカー」との兄弟モデルで、両社での共同開発EVモデルの第2弾である。


北米市場では、トランプ大統領により従来からのカーボンニュートラル推進政策、EV補助金政策にブレーキが掛かると見られているが、その一方でカリフォルニア州を始め11州ではゼロエミッション政策が推進されている。
また、新たに対米輸出のクルマには自動車関税の問題ものしかかっており、トヨタ元町工場で生産される「bZ Woodland」/スバル トレイルシーカーにとっては大きな課題がある。
こうした複雑な政治局面ではあるが、トヨタはEVを堅調に成長すると想定している。また、アメリカにおけるEVはアメリカメーカーのシェアが高く、それに対抗してトヨタとしては商品力の強化が必要であると考えている。
トヨタは、「bZ(日本名:bZ4X)」「C-HR」とともに、北米市場で主要となるSUVをカバーできるEVラインアップとして新型車「bZ Woodland」が投入されるわけだ。

「bZ Woodland」のボディサイズは、全長4830mm、全幅1860mm、全高1620mm、ホイールベース2850mmというDセグメントのEVだ。ボディサイズはスバル トレイルシーカーと共通だが、最低地上高はスバルのほうがより大きく設定されている。
「bZ Woodland」は、総電力量74.7kWhリチウムイオンバッテリーを搭載。高効率なeアクスルを採用し、総合出力は380ps。航続距離は約418kmを確保している。
寒冷地や高温地域での使用も考慮し、バッテリープレコンディショニング(温度コントロール)を採用。バッテリーを充電に最適な温度とし、冷間時での急速充電時間約30分を目標に開発されている。また、急速(DC)充電規格として北米充電規格(NACS:テスラ方式)を採用。

AWD仕様は前後に高出力タイプのeアクスルを採用。さらに、進化した制御システムの採用によって前後駆動力配分の自由度が拡大し、様々な走行シーンでも走行安定性を実現している。さらに、ラゲッジスペースは850Lと大容量を確保。
なお、今回に発表に合わせ、早くも日本向け仕様の特設サイトをオープンした。
bZ ツーリング 特設サイト:https://toyota.jp/info/bz4x/new/