トヨタは2023年10月25日、EV「bZ4X」を一部改良し、従来のKINTOでの取り扱い、リース販売だけでなく、ようやくデイーラーにおける一般販売を開始した。
主な改良点は急速充電時間の改善で、冷間時のバッテリー暖機性能向上などにより、低外気温下における充電時間を短縮させ、具体的には駆動用電池充電警告灯点灯からSOC約80%までの充電時間を最大30%削減している。
また、消費電力の抑制と空調制御の最適化により、実航続距離を延している。電費向上に貢献するAUTO(ECO)モードを自動起動化。また消費電力が高いエアコンへの依存度を下げ、シートヒーター・ステアリングヒーターを通じて直接的に乗員を暖めることで、省電力を図る。
さらに空調制御の最適化を行ない、消費電力を抑制(AUTO ECOモード時以外)。湿度センサーを採用し、フロントガラスの曇りを検知し、外気取り込みのタイミングをより精密にコントロールできるようにしている。
その他に、充電残量から、長距離ドライブ時などの急速充電器使用時に重要となる80%までの充電時間と、現充電残量でのエアコンON・OFF別の走行可能距離をメーターに表示するという使い勝手向上を図っている。
装備では、後席シートヒーター、助手席8Wayパワーシート、ブラック塗装のホイールアーチモールをZグレードに標準装備し、フラッシュハザードランプ(後方車両への接近警告)を全車に標準装備としている。
グレード展開では、必要な機能や装備を絞り、価格を抑えた「G」グレードを新設定した。