トヨタは2023年6月23日、ヤリス、アクア、シエンタの3車種の合計59万4000台で、フロント・ロワアームに不具合があるとしてリコールを届け出た。
このリコールは市場からの31件の報告により判明し実施された。不具合の内容は、フロント・サスペンションのロワアームのボールジョイント取付部の製造が不適切であったため、亀裂が生じているものがあるというもの。
そのため、凹凸路面などを繰返し走行すると亀裂が進展し、最悪の場合、ロワアームが破断し、ボールジョイントが脱落して走行安定性を損なうおそれがある。
対策は、該当車両の全車両のフロント・左右ロワアームを点検し、亀裂が生じているものは良品と交換することになる。ロワアームの交換となれば、サスペンションの脱着後にアライメントの計測・修正が必要となるため工数は多い。
該当車両は、2019年12月〜2023年5月の間に製造されたヤリス、アクア、シエンタの3車種で、合計は59万4140台に達する。
