トヨタは2025年1月22日、アルファード、ヴェルファイアのオルタネーター、ボディ・モールに不具合があるとしてリコールを届け出た。リコール台数は43万4520台となっている。
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このリコールは合計135件の市場からの情報により実施されている。不具合の内容は、オルタネーター(発電機)は、クラッチ付プーリーのエンジン振動に対する耐久性の検討が不十分であったため、長時間のアイドリングや特定のエンジン回転での走行を繰返すと、プーリー内部のクラッチが摩耗して破損することがあるというもの。そのため、異音や充電警告灯が点灯し、そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、走行中エンストするおそれがある。
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もう一件は、ボンネット・モールの取付構造の検討が不十分であったため、温度変化によりモールが変形して、取付部に応力が繰返しかかることで亀裂や緩みが生じることがあるというもの。そのため、そのままの状態で使用を続けると、モールが脱落し、他の交通の妨げとなるおそれがある。
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対策は、全車両のオルタネータープーリーの形状を点検し、該当する場合は対策品と交換する。また、ボンネットモールに対しては補強板を追加する。なおモールの一部仕様または損傷状態に応じて、対策品に交換することもある。
該当車両は、2014年12月から2023年4月の間に製造されたアルファード、ヴェルファイアで、合計43万4520台。なお、ボンネットモールは交換修理用部品として出荷し、組付けられた可能性があるが、車両が特定できないものが534個存在している。
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