2017年11月1日、富士通テンは同日付けで資本構成、社名、役員人事を変更したと発表した。今回の変更は株主のデンソー、富士通、トヨタが2016年9月9日に発表した「富士通テン」の資本構成の変更に向けた検討に関する基本合意」に基づいて実施された。
富士通テンは1920年に創立した川西機械製作所に始まり、1949年に設立した神戸工業株式会社が前身だ。1968年に富士通と合併した後、1972年に富士通のラジオ部門が分離・独立して富士通テンとして設立されている。
その後は、カーエレクトロニクスメーカーとしてさまざまな製品、サービスを提供しており、近年は、「単体製品のサプライヤー」から「つながる車載情報機器・サービスを提供・提案するシステムサプライヤー」への変革を目指し、ビークル-ICT事業を強化している。
今後は、デンソーグループの一員として、車載ECUやミリ波レーダー、高度運転支援、自動運転技術および電子基盤技術などの開発を強化していくとしている。
なお代表取締役社長は、これまでの山中明氏が退任し、デンソー顧問の岩田悟志氏が就任している。また資本出資比率は、デンソーが10%から51%に、富士通が55%から14%に変わり、トヨタは従来通り35%を維持する。