2016年8月8日、横浜ゴムは、トヨタが2015年、KD型に変わる新型ディーゼルエンジンとして開発した「GD型エンジン」に、取り付け工数削減に貢献するテフロンホースを使用したオイル供給ホース配管を供給する。
GD型ディーゼルエンジンは2.4L、2.8Lの2機種があり、ランドクルーザーやハイラックスに搭載している。今後、搭載車種は14車種にまで拡大する予定の高効率・低燃費型の次世代エンジンだ。
このホースが採用された背景にはディーゼルターボ用のオイル配管の取り付け間隔が狭くなり、従来のパイプ配管では取り付け工数削減が難しくなっているからだ。
横浜ゴムは金具とホースのアッセンブリー技術を応用し、フレキシブルなテフロンホースを使用することで取り付けの自由度を大幅に高められるのが特徴だ。また製造工程を分担し製品を1つずつ生産できるようにラインを改善し、高い品質要件を満たした。
さらに、製品テストを簡素化できる治具を開発するなど工夫して製品1個あたりの完成スピードを向上させている。
なお、採用されたテフロンホースは2015年2月から横浜ゴムの長野工場で生産を開始したが、GD型ディーゼルエンジンがタイで生産されているため、2016年からはヨコハマラバー(タイランド)カンパニーLTDに移管し量産している。