トヨタ 2029年開業に向け品川駅前に新東京本社ビル着工 モビリティカンパニーへフルモデルチェンジ

トヨタと京浜急行電鉄は2025年5月26日、両社が推進する「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」を、5月31日に着工すると発表し、23日に起工式が行なわれた。

この2社による共同プロジェクトにより、日本屈指の交通拠点である品川駅前に位置する新高層ビルが建設され、2029年度、ここにトヨタ新東京本社を開業する予定だ。

トヨタの新東京本社は、モビリティカンパニーへの変革の取り組みをリードする重要な拠点のひとつと位置づけ、ヒトが集い、シナジーを生む場として社内外の多様なパートナーと協創を加速させる場所としている。

すなわち、ソフトウェアやAIなどの知能化に関わる開発拠点として、モビリティの現物を見て、触りながら開発できる機能や、オープン&フラットなコミュニケーションを可能とするレイアウトにより、エンジニアファーストな環境を整備する計画だ。

新高層ビルの外観デザインは、アメリカの建築設計事務所であるKPF(本社:アメリカ ニューヨーク)が担当している。

敷地の特性や環境への影響を踏まえて「Flow(流れ)」をデザインコンセプトに掲げ、東京湾から吹き込む風の道を確保するため、建物の平面形状は台形とし、角部分には曲線を採用。立面においても流れを感じられる形状とし、タワーの低層部はスカートのように広がりを持たせ、高輪の自然を都市生活に取り込み、近隣地域と品川駅を接続する。

このフレア形状の大庇により、雨風を防ぎながら人々を建物に迎え入れる重要な役割を担い、また、建物を囲うようにデッキ階以外の建築部分にも積極的に緑化を施して、建物の内部からも身近に緑を感じられる計画となっている。

なお、両社の共同プロジェクトにより、今後はこの地区に国内最大級のフロア面積を持つオフィスや、都心最大規模のコンファレンスホール、人・モノ・技術が交わる新たな交流拠点となる商業施設などを新設し、新しい町つくりを推進していくとしている。

京浜急行電鉄 公式サイト

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