トヨタとJoby Aviation(ジョビィ・アビエーション)は2024年11月2日、空のモビリティの実用化に向け日本で初飛行を実施し、開発をさらに加速させると発表した。
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トヨタは空を飛ぶクルマを開発するJoby Aviationと提携しており、7年にわたる両社の共同開発を経て、その成果としてeVTOLは日本で初めての試験フライトを行なった。
eVTOL(電動垂直離着陸機)は、短距離・多頻度運航用に設計されており、都市圏で通勤者や出張者、旅行者によるオンデマンド利用が見込まれる空飛ぶタクシー市場のニーズに適しているとされている。また、ヘリコプター、ドローン、小型飛行機の要素をもち、信頼性、環境性(ゼロ・エミッション)、静粛性などに優位性を持つ新しい乗り物だ。
Jobyのジョーベン・ビバート創業者兼CEO
「日本でのフライトは、我々が長い間待ち望んできた瞬間であり、クリーンな空の旅を実現するための重要なマイルストーンになります。当社は、トヨタの空のモビリティに対するビジョンに共感しており、その未来の一端をお披露目する機会を得たことを光栄に思います」と語っている。
なお、この共同開発プロジェクトは、トヨタがモビリティカンパニーを目指すという基本的戦略の一環として位置づけられており、2019年に協業が開始され、トヨタは生産技術の観点から、生産しやすい工程の設計、治具・補助ツールの開発などの知見を共有しており、2023年には電動化関連部品の供給を開始している。