トヨタ 豊田章男会長はトヨタ・グループの新たなビジョンを示し、自身がグループ全体の責任者として変革をリードすることを説明

トヨタは2024年1月30日、名古屋市のトヨタ産業技術記念館で、豊田章男会長のトヨタグループ17社の会長、社長、現場のリーダーが出席し、トヨタ・グループが進むべき方向を示したビジョン「次の道を発明しよう」を発表した。

このイベントは、当初は創始者の豊田佐吉の誕生日である2月14日の発表を予定していたが、グループ会社の不正が続いていることなどを勘案し、豊田自動織機の認証に係る不正の会見が1月30日に行なわれた翌日に、予定を早める形で開催されている。

マスメディアでは、豊田章男会長の謝罪会見のようにミスリードしている。確かに会長は、「成功体験を重ねていくなか、大切にすべき価値観や物事の優先順位を見失う、そんな状況が発生した」とか、「認証で不正をしたわけだから、販売してはいけない商品を届けたことになる。絶対にやってはいけないことをやってしまった」と語り、謝罪の言葉を延べていた。

しかし、今回の趣旨はトヨタ・グループ全体の新たなビジョンを示すとともに、これからは自身がグループ全体の責任者として、変革をリードしていくことを発表したのだ。

つまり、間接的ながら豊田章男会長がグループ全体のガバナンスをチェックすることになる。その第一歩としてグループ全社の株主総会に株主として出席する予定だとしている。

ただ、グループ各社で発覚した認証における不正発生の底流をどのように解決していくかは各社に委ねることになり、また各ブランドのイメージ低下の回復にはこれからも相当の時間を要すると考えられる。

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