トヨタ自動車は2022年11月17日、バッテリーEV(BEV)のコンセプトカー「bZ Compact SUV Concept(コンパクトSUVコンセプト)」をアメリカで初披露した。その車名通り「bZ Compact SUV Concept」は、BEV専用ブランドである「bZ」シリーズの1台で、日常生活で扱いやすい小型サイズのSUVとして開発を進めているモデルだ。この開発車両は11月19日からアメリカで開催されるロサンゼルスオートショーにコンセプトカーとして出展されることになっている。
bZ Compact SUV Conceptのデザインは、BEVらしいクリーンで躍動感のあるエクステリアと、地球の未来を考え、環境負荷の少ないサステナブルな素材を積極的に採用したインテリアがアピールポイントだ。
エクステリアは、ホイールを四隅に配置することで、静止していてもまるで動いているかのように感じさせるアグレッシブなデザインとしている。また、ショートオーバーハングと滑らかなシルエット、絞り込まれたキャビンデザインにより、空力性能に優れ、機動的でしかも先進的なエクステリアを表現している。
インテリアは、植物由来のリサイクル素材を使用したシート素材など、環境に配慮したデザインを採用。また、車内に搭載されたパーソナルAIエージェントが、音声と照明でクルマとドライバーや同乗者を繋ぐことでより快適で充実したインフォテイメントを可能にしている。
トヨタのグローバルに向けたBEVのbZシリーズは、第1弾としてスバルと共同開発したbZ4Xを市場投入し、10月には中国市場向けに現地で開発したセダンタイプの「bZ3」を発表している。今回発表したbZ Compact SUVは、bZ4Xよりコンパクトで軽量なエントリーSUVととされ、より幅広いユーザー層を想定しているという。なおこの開発車両についてのさらなる情報は、2023年以降に発表予定としている。