トヨタ ヨーロッパは2020年7月20日、ベルギーのブラッセルで新しいブランドロゴとブランドマークを発表しました。これは、トヨタが掲げる自動車会社からモビリティ会社へと移行するトヨタの新時代の象徴とされています。
この新たなブランドマークは、ユーザー コミュニケーション、新たなサービスや販売システムにも全面的に適用されると発表されています。
トヨタの従来のエンブレムはヨーロッパではよく知られているため、新たなブランドマークは、従来の3次元からシンプルな凹凸のない2次元の表現となり、「TOYOTA」の文字をなくしています。
このデザインは、シンプルさ、透明性、モダンさを表現しており、デジタル空間にも適合するように配慮され、今後はすべてのユーザー コミュニケーションに適用されます。その一方で、車両には現行のロゴマークが使用され、現在のディーラーの看板は2025年頃まではそのまま残されることになっています。
新しいビジュアルでは、オンラインとオフラインの両方の環境に対応するとともに、オープンで魅力的な顧客関係を実現することを目指し、特注の新しいフォント「トヨタタイプ」を採用。
なお今回の発表はヨーロッパにおける新型ヤリス ハイブリッドの発売のタイミングに合わせた形になっています。
トヨタ ヨーロッパのセールス、マーケティング、カスタマーエクスペリエンス担当のディディエ・ガンバート副社長は、「私たちが重視したのは、電動化車両やモビリティサービス、オンライン販売などトヨタの急速な拡大に対応できるよう、これまで以上に顧客とのつながりを強化するためです」と語っています。
現在のところグローバルでの新ブランドマークの導入には言及していませんが、BMW、フォルクスワーゲン、日産に続きトヨタもデジタル世代に向けての新ブランドマークの導入は他の自動車メーカーにも影響を与えるかもしれません。